レン・カステン著『エイリアン世界秩序: 人類の分断と支配のためのレプティリアン計画』

第7章 創世記(ジェネシス)

 

ヒューマンの反撃

 銀河連盟の予測に違わず、積年の怨恨が尾を引いていた。それはアトランのDNAから湧き上がるもので、かつて故郷のライラが辱しめられた話を、世代を越えて聞かされてきたことから募っていたものだった。恐らくはマルデキアンよりもアトランの方がレプティリアンを忌み嫌っていただろう。この惑星はこれら不倶戴天の敵同士が住むには狭過ぎたから、起こるべくして戦争が起こった。最大の争点は恐竜だ。この巨大な獣物たちは、アトランティスの農地を荒らし、作物を貪り食っていたからだ。業を煮やしたアトランは恐竜を殺戮し始める。スワードローによれば、「アトランはこれらの破壊的な動物を忌み嫌い、電磁波パルス兵器を使って殺戮した。これが恐竜、マンモス、その他の先史時代生物が突然絶滅した真の理由である」と。マルデキアン(ゴビ砂漠・インド北部に入植済)はレプティリアンの月のコロニーを攻撃。火星地下に住むマージアンも、レプティリアンを太陽系から駆逐しようとして抗争に加わる。月を攻めることで、レプティリアンの地球定住を背後から支える拠点を破壊しようとしたのだ。ジェイムズ・エバンズ・ボーマーは『マトリックスの暗号』の中で、「これが最初の世界対戦であったかもしれない。まさに大混乱であった」と述べている。

 しかし、これは大混乱ではなかった。今から当時の状況を振り返ってみれば、銀河連盟が一連の流れをすべて計画的に遂行していたことは十分に明らかだ。地球上のレプティリアンは今や明らかに不利な情勢、否、かなり危うい窮地に立たされていた。レプティリアンによるマルデクと火星への攻撃から始まったこの抗争の結果、今や彼らはこの遠く離れた太陽系でヒューマンに包囲されていたのだ。ヒューマンは、既にハイテク兵器や宇宙テクノロジーの発展により自己防衛の術を学んでおり、ドラコの悪漢らを恐れる理由はなかった。地球に入植したヒューマンたちには彼らをやっつける強い動機づけがあり、また銀河系を通じて支援体制が確立されていた。大勢は逆転していたのだ。レプティリアンはもはや主な食糧源を失い、ドラコ星団からの支援も得ることはできなかった。彼らは最早生き残りをかけて交渉せざるを得なくなっていたのだ。

 

Len Kasten (2017). Alien World Order: The Reptilian Plan to divide and conquer the human race. (pp.86-87)