【あさのつだを見守る会】vs.パラグアイ | みつぼしをこえてーglory for the fourth star

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サンフレッチェのことをうだうだと。広島のグアルディオラ(確信)森保一と紫の戦士たちの歩みとともに。




Jリーグなんかなかったのでトゥーロン国際大会にて。



トゥーロン国際大会とは10チームの各国代表が5チームずつのグループに分かれて中一日(!)で試合を行い、上位2チームずつが決勝トーナメントで戦います。日程と40分ハーフという試合時間、交代枠はGK+4人とテストマッチ的な意味合いの強い大会です。


その初戦はパラグアイ代表。あさのつだは90分フル出場となりました。以下見ながらの感想




◆総評



アジアカップ同様の”クソサッカー”を展開し、その通りの失点。SBの位置からバックパスしかないという状況になってしまい狙われるというショートカウンターは前半何度も起きていたし、ファウルで止めるしかない場面が多すぎたのでFKによる失点もしょうがない。パラグアイもまた調整感がムンムンでていたが、取りどころでの連動は見事であったし、1対1ならばタックルを許さないタッチやらピンチを確実に摘むタックルやら、戦術眼と技術の確かさを感じさせた。



リオ代表のサッカーにはボールを保持、循環(奪われないこと)の機能(誰が出ても実行すること)があらしまへんのでSHで矢島ががんばるしかないとかSBが死ぬほど走るしかないとかそういう部分があるので無理難題に見えるのだが、そんなサッカーの収支を合わせたのが室屋の献身であり、矢島の頭脳であり、中島の超魔術であり、そして浅野拓磨君の理不尽さであった。リオ世代のけが人の多さはオフの短さというよりはやってるサッカーの要求が身体的な許容量を超えているというだけなのだと思う。


ケイマンと2トップになった浅野はトップ下として振る舞う時間が長くなり、浅野がひきつけてケイマンが飛び出すという形で先制のチャンスが2度ほどあったが実らず。だが、やはり本人の裁量というか、周りと決めてやってる感じではないのでパラグアイの守備が間に合ってしまいカウンターを食らうということが散見された。本領を生かせたのはオナイウがその仕事を代わってくれた後半中盤以降であり、1stFWとしては仕事ができることを見せつけた。あとは器用貧乏してしまうのがちょっともったいないのだが、落としのボールが足元すぎるところだけでも調整できれば少し違う世界が見えるかもしれない。器用貧乏してるのは広島がシャドウで使ってるせいだろうな…早く2トップにしねえかな…宮吉なんで獲った…



話を戻すと、野津田岳人君にはおそらく理不尽担当としての期待があるのだと思うが、いかんせんプレーの選択肢が少なすぎ、縦関係となったフォルクスワーゲン君に失点のきっかけを作らせてしまった。一発芸のミドルシュートを期待するには1試合2点は決めないといけない程度には存在が消えており、後半は中に入って浅野と矢島と近い位置で振るまうことでカオスを生み出すことに成功し、後半の攻勢を生み出したものの、自身2度の決定機を生かせず。逆にその分広いスペースを担当していたカメックスが耐え切れずFKを与える形となってしまった。


なんか新潟でもよく見る光景なので吉田監督も手倉森監督もよく諦めないなと他人事のように感心してしまうのだが、後半終盤何もできなくなってしまった日本の中でなぜか元気にミドルシュート強襲しており、なんかもしかしたらパワープレイ要因になったりするのかもしれない。なんとなくハーフナーマイクを持っときたいのと同じノリでなんとなく野津田岳人みたいな将来もあるとかないとか…になるとちょっと悲しいので左足切られたら横パスしかない安全パイから脱却してほしいのだが長いトンネルであるなあ






◆未来へ



おそらく大きくサッカーが変わることなくもうあとはスターが何人現れるかというレベルになりそうなのだが、OAは消耗品と化してしまったDFラインになりそうなので浅野拓磨君も野津田岳人君もチャンスだろう。”クソサッカー”の”クソサッカー”たる理不尽担当、一発芸担当でもなんでもいいので勝利に貢献するのが優れた選手だし、評価指標がゴールしかないというのはどっちかといえばボーナスゲームですらあるのではないか。


中1日なので次の試合は出ないだろうけどガーナ戦に出るよりよっぽどいい経験だと思うので続けて選ばれた時には広島の将来が思いやられて血の気が引いたが、楽しみになってきた。まっていたのは最高の週末だ。





では。