【CWC】vs.Auckland City FC-3年の歳月 | みつぼしをこえてーglory for the fourth star

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サンフレッチェのことをうだうだと。広島のグアルディオラ(確信)森保一と紫の戦士たちの歩みとともに。




3年ぶりに戻ってまいりました。CWCの舞台であります。前回は初優勝の勢いそのままにという初々しさ迸る大会となり、アフリカ王者に勝負のアヤを教えられるという結果になりました。

あれから主にACLとかACLとか天皇杯とかナビスコとかでギリギリの戦いや理不尽との葛藤などを経まして、優勝を知るメンバー、優勝を求めてやって来たメンバー、彼らに触発され指導を受けてきたニュービー達と、それぞれが力をつけて戻ってまいりました。初めて指揮を執った青年監督は日本屈指の名将になって戻ってまいりました。


そういうわけで、期するところのある今大会。初戦もまた3年前と同じAucklandでした。














◆光陰矢のごとし―3年前のレビューと合わせてお楽しみください




というわけでスタメン。









CSと関係各所へのご挨拶とでオフなどなかったという状況なのでターンオーバーを選択。森崎和幸→丸谷、柴崎→野津田、ドウグラス→浅野、寿人→皆川はカップ戦で多用した編成ゆえ不安は少ない。水本と柏は負傷が癒えて満を持してのスタメン復帰。




ちなみに2012年はこんなかんじ。

CWC第1回戦レビュー:vs.Auckland City FC~Hello,World|みつぼしをこえてーglory for the fourth star









”ゲームを支配して、なかなか崩れない相手に対して規格外のミドルシュートをぶち込んで、と途中までは狙い通りだったのですが、試合のシメが…難なくボールの保持できる相手であり、ビルドアップを狙ってくる相手でカウンターも狙えていたのでぱっぱとゲームを決めておきたかったですね。フィジコ曰く「入れ込んだ馬」のような状態だったそうなので、ペース配分が少し難しかったのかもしれません…w


なかなかゴールが割れない中過密日程でもやる気元気でがんばってきた分どんどん間延びしてたのはしょうがないとして、判断とスピードがもったいなかった場面が多かったです。ソッコちゃんは等々力やヤマハで攻撃センスもいい線いってるように見受けられたのでちょっと期待しているのですが、今回はよくなかったですね。”





2012年はガンガンつないでこじ開けてビッグチャンスを量産するも決めきれず、だけどミドル山ゴラッソ弘さんで勝ち越すと最後は押し込まれて肝を冷やしながら逃げ切り、という試合でした。当時の主力メンバーで。しかし3年前の君ら上手いな…w反面、中央がズラされたときのカバーが残念すぎるw 森保さんの"洗脳"過程も見えて面白い。



まーどっちかってーとオークランドのGKが凄く変わっちゃいましたねと感じる方強いです。3年前のキーパークソ止めてたしポストが仕事しすぎですよね。




で、3年経った広島はというと、序盤、高い位置からプレスをかけてサイドの仕掛けから押し込むとショートコーナーで幸先よく加点。野津田はさすがのシュート力を見せ、皆川は出場4試合連続得点と出場機会自体が非常に少ないながらもしっかり結果を残しました。


加点したし、雨だし、寒いし、連戦だしということで自陣に鍵を掛けAucklandを迎え撃つ形になりましたが、危ないシーンは少なく、カウンターのチャンスも作れており、悪くない時計の進め方。ただし、この試合への想いがあふれ過ぎたか少しチェイスで冒険しすぎてしまった野津田、そして交代で入った柴崎がAucklandのアフターチャージを被りまたも途中交代、そして自陣PAで体を張った清水が不運な形で足首を捻りさらに交代と、交代枠がすべて負傷交代となってしまうスクランブル状態に。


とはいえ、攻めにくるAuckland故に敵陣で自由を謳歌したドウグラスが脅威を与え続けて主導権を明け渡すことなく試合は推移し、そのドウグラスが引き付けた折り返しをフリーパスで受け取った塩谷がデフレクションというラッキーな形ながらも難なく加点し勝負あり。



ターンオーバーの上に負傷交代続出という難しい状況の中でしっかりと複数得点&完封と文句なしの結果を収めました。







◆石の上にも3年―積み重ねてきたものの心強さについて




雨でスリッピーなピッチ、3人の負傷交代を出して戦術的な交代がまったくできなかった上にナイーブなレフェリングにペースを狂わされたりと、ACL顔負けの理不尽のバーゲンセールが巻き起こっていて、おそらく3年前であればマトモに攻守の統率が取れなくなっていたか、そうでないにしてもかなりチームが慌てていたのではないでしょうか・・・w 


その中で(まあ皆川とか浅野とか丸谷とか気になる部分はありますが)何の危なげもなく2-0で締められた。そして、その結果に何の驚きも感じないあたりに年月の重みを感じたところです。もちろん、今年のメンバーががんばってきたからこその、あおちゃん風にいえば“総合力”であるわけですが、どうがんばればよいかという指針がハッキリしている、揺るがないベースが築けていることの大きさをしみじみと。強すぎて謝謝。



試合単体でいえば白湯みたいなもんだったんですけど、悪いのはあっさりと先制されたAucklandだし、あっさりとミスを連発してサンフレッチェを慌てさせなかったAucklandですからね・・・w しかし怪我人が心配。。特に野津田はターンオーバーが必要な大会だし国際舞台はJほどシャドウのマークは厳しくないだろうしで今回は野津田の大会になると思っていたし本人もその気持ちであったと思うので本当に残念・・・・・。しかも全治8週間ということでリオ予選も棒にふることになりそう。。本人の落胆はいかばかりか。。



次のMazembe戦はサハラ以南のチームなので、おそらくぶっちぎってくるのでしょう。堅守が売りらしいですが優勝するところって結局どこも堅守なので個性としてはブラックアフリカ系の野生味が出てくる気がします。


前回当たったAl-Ahlyはさすが地中海沿いやなという欧州っぽいリアリスティックなチームで、SBのマークが捕まらないところを完璧に活かされて加点され、5バック各個撃退法にシフトして見事にクローズされてしまいました。Mazembeはおおらかに攻めてくるでしょうか…そうだったらいいな…w 


怪我人続出心配マンとしてはちょっと不安ですが、華やかさの代わりに得た我慢強さと重厚なスカッド、そしてここ一番での個の突破力を見せられれば。ウイングの破壊力とここにきて謎の元気を発揮しているドグちゃんに期待いたしますw自分で残留資金を稼ぐ助っ人の鑑や・・・


では。