はじめての駅はちょっとドキドキします。


不安だし、心細いし。


エエ歳のおばさんですが ドキドキします。


これが 車とか 誰かと一緒とか、待ち合わせとか、ならまた 感じは違うのですが。


一人で知らない電車の駅に降りる。


(わたしはマップとか、ルート検索とかしないのです)


この階段をおりるのか、南出口か北出口か、目的のたてものは?


JR芦屋駅にはじめて下車しました。


行くときは 時間が迫っているので写真を撮ったり、ゆっくり景色をながめる余裕がなかったのです。


用をすませて午後6時。


夏至も近いのでまだまだ空は明るく、梅雨の谷間で空気も澄んでいました。


「あぁ、とっても気持ちがいい」と、声に出してつぶやいてみました。


今日は何回、気持ちがいいと言ったかしら?


最近は自分のレッスンでも「気持がいいって、言っていいですよ、思うだけでもいいですよ」と


お話をしています。


できたらつぶやくだけでもいいので 「あー気持がいいなあ」って声にだしてみませんか?


心から 脳が気持ち良さにあふれるのを感じながら。





気持のよい芦屋駅前の空と線路。西を向いて。





そして、奈良までの帰りは阪神芦屋駅から近鉄電車に乗ろうと歩き出しました。


JR芦屋駅と阪神芦屋駅は 1キロちょっと離れているみたいで


こちらだろうと見当をつけて歩きます。


行く手の道が通れなくって、あらら・・・と困っていたら


バイクに乗ったお巡りさんが 誰かに話をしてるのが数メートル先に見えました目


いまの足では走れないので「おまわりさーーん、待って下さいねー道を教えて欲しいのです」


と、胸の中で念じながら 精一杯の早歩きで 近づきます。


バイクを発信させる瞬間「すみませーーーんっ!道を聞きたいのですがぁ!」と


叫ぶわたし。 こんな時イントラをしていると 声がでかいので便利(*^▽^*)




TAKA: 阪神芦屋までの道はどちらでしょうか?


お巡りさん: あぁーー その信号を右、次の信号を川を渡らないで左、まっすぐで駅ですわ。


気をつけて。川を渡ったらだめやで。


TAKA: 所要時間はいかほどでしょう?


お巡りさん: (TAKAさんの足元をちらっとみて、しばらく考え)せやな。足で歩いて・・・7分。

いや、10分かかるかもしれへんな。


気をつけて行って下さいや。充分気をつけるんですよ。


お巡りさんは気をつけて、と5回くらいおっしゃったような気がします。


私がよほど頼りなく見えたのかな。




二つめの信号を渡ると 芦屋川。




西には 六甲の山並み。


都会の真ん中なのに、川のせせらぎはとてもきれいで


山から吹く風はすがすがしく、空気は新鮮です。



あーーー 気持ちがイイ!



幹線道路沿いの歩道も美しく歩きやすいのだけれど、川のそばの遊歩道の方がよさげラブラブ


道からはずれ川へ下る階段を下り。川沿いを東へ歩きます。



犬の散歩をしているひとやジョギングをしている人が チラホラといらっしゃいました。


すてきな散歩になりました。




市や住民の方の努力でしょう。 きれいに澄んだ芦屋川の風景です。



この日は 今年上半期を通して 一番素敵な一日でした。


会いたい方に会えました。


行きたい場所に行きました。


足を骨折しなければ 今日のような素敵な瞬間に出会うことがなかったのです。



いま、つらい悲しい閉塞した空間時間に身を置いてらっしゃるひとも


きっと、そこから何かをつかむためにその経験があるのだと信じて


かならず良い方へ向かうためと 信じて過ごしてください。





この日のできごとは また綴ります。








                                 愛と尊敬と友情をこめて。   S様へ。