BJ ElectricさんのRCAケーブルについての続きを書きます。前回までのブログでは指定方向と逆につないで聴いてしまっていたことと小音量という条件で正しい接続での感想を書きました。

 

最近時間を見つけて正しい接続で大きな音でも聴けたので全体的なインプレッションを書きたいと思います。いや、このケーブルは宣伝文句通り送り出しからの情報を欠落させず、何も足さず、何も引かないとても良いケーブルです。何しろコスパが最高かと思います。オーディオケーブルに25,300円ってえって思う方もいらっしゃるかと思いますが、オーディオを趣味にしていらっしゃる方にはとても満足できる性能とこの音でこの値段と割安感を感じてしまう商品です。何しろ上流からの信号を正確に伝えてくれるので、情報量が明らかに増えたように感じますし、楽器自体の鳴り方もよりリアルに聴こえます。普段聴こえなかった深いところの音が見え始めます。そしてこれはスピーカーの性能もありますが、音の立体感とか分離感がすばらしいのでより空間を感じて聴けます。そして私が特筆したいのは低音楽器のリアリティです。ずっと低音楽器だけをはっきり追いかけることができます。例えばですが、これは知らない方には何のことかわからないと思いますが、80年代のHR/HMバンドのアイアンメイデンのベーシスト、スティーヴハリスの特徴的なベースラインを正確にトレースすることができます。通常のベースの音と弦を指で強く弾いて出ているのか定かではないですが、弦がフレットというかネック部に強く当たって金属的な音を奏でるのですけど、その複雑な音が見事に再現されます。メイデンはツインギターだし埋もれがちな音なんですけどね。その他にも色々と感動したベース音があるんですけど、うまく表現できないので書けません。試しにクラシックも聴いてみましたが、ヒラリハーンのバイオリンの音も良かったですし、私は特に金管楽器の音がより気持ち良くなったなと感じました。それからこれは笑っちゃったんですけど、玉置浩二さんの田園KOJI TAMAKI BEST(ハイレゾ)に入っているMR. LONLYという曲があるのですけど、冒頭の歌いだしの前に真ん中のすごい奥のほうでごく小さい音でなぜかもう歌が早く始まっちゃっててそれが聴こえてきて笑っちゃいました。これって何なんでしょう。録音の編集でのミスなのか、またはリバーブというのかエコーというのかわかりませんけど強めなのでその効果のために入っている音なのでしょうか。でもそういった効果は遅れて入ってくるものだと思うので、先に入っているとは一体何ぞやと笑ってしまいました。

 

ケーブルを逆にした音ですけど、音量を大きくした場合、気のせいかもしれませんが、やはり全体的にちょっとぼけた音に聞こえる気がしました。前述したとおり良いと思われるところももちろんありました。ただし、指定方向に挿したほうが、クリアに感じたし低域も十分に出ていますし、全体的にくっきりとしています。グッドバランスです。ですので指定方向で今は落ち着きました。

 

サブスピーカーのアルベドHL2.2にも接続してみました。アクトンのセラミックユニットを搭載した細身のイタリアのトールボーイ(2way)ですが、これまた素晴らしい音を奏でております。低域はトランスミッションライン方式という筒のようなもので低音を増強する珍しいやり方ですが、このケーブルにして低域の癖もなくリアルですし量感もあり素晴らしいバランスです。そして何しろ中高域の音が気持ちがよいです。小型トールボーイなので音離れもよく各楽器が重なってもきちんと手前から奥に分離して聴こえます。

 

とても良いケーブルを購入させていただきました。感謝!