今までが一体何だったのか。猛省中です。オクターブV70SEの真空管のパワー管をSED WINGED C EL34にプリ管の12AX7をソブテックの12AX7LPSに変更しました。先日、パワー管をテレフンケンEL34茶ベースにして良い感じと思っていたのですが、じっくりと聴いてみると何か物足りないというか、心に音楽が届かないなと思い始めました。オプションのスーパーブラックボックス強化電源を入れたあたりから今思えばバランスが変わってしまったのかなと思い返しています。プスヴァンのEL34PH(1セット目)を使っていた時まではもう少し元気で躍動感があった気がします。解像度や楽器のディテールの聴こえ方はテレフンケンとスーパーブラックボックスの組み合わせではすごく良いのですが、なんか暗い感じがしてスピーカからの音離れが悪いなと。魂が抜かれちゃった気がしました。そこでまず一つ前のセッティングに戻しました。プスヴァンEL34PH(2セット目)で聴いてみても同じ感じでした。その際に気づいてしまったのですが、1セット目のクアッドと2セット目のクアッドでガラスの形が違うということです。1セット目のものはもっと音が良かったのではと壊れた1本を交換して聴こうと思った際に形が違うことに気づきあれっとなりました。写真のようにガラスの上端の形が全然違います。前のブログにありますが外箱の大きさが違ったので同じ商品かなとその時も思いましたがスルーしてしまっておりました。内部構造も微妙に違うような気もします。ですので1セット目の上端が平頭のEL34の音はもう聴くことができません。そこでテスラのEL34(私のは平頭の方、確かテスラも丸頭もあったかと)とSED WINGED C EL34(私のWINGED Cはロゴが細字で薄いタイプ、他に黒でロゴが太くはっきりしたタイプもあります)に交換してみることに。この2つの球はとても元気よく鳴ってくれますが低域の表現がWINGED Cの方が好みだったのでそちらにしてみることに。テレフンケンよりは良い感じになってきたがまだ何かが物足りません。となるとプリ管をいじくる以外に方法はありません。そこで、超基本に返って12AX7(ECC83)はビンテージ管(ムラードロゴのフィリップス’50年代ECC83オランダHeerlen製、もしかしたらドイツHamburg製かも)はやめてメーカー純正の現行管ソブテック12AX7LPSに戻すことにしました。(某真空管通販で購入したゲイン100の完全双極マッチ品のもの)ということで真空管の構成はソブテック12AX7LPS×1、ムラードCV4024×2、WINGED C EL34×4になります。このプリ管1本の交換がとてもよかったです。暗くもやもやしたものがやっと取れました。そしてエネルギー感ももどりました。明瞭感や音のキレもすばらしいです。この状態でテレフンケンも試してみましたがWINGED Cの方が良かったです。どうもスーパーブラックボックス入れてだいぶいじくるところが変わってしまったようです。このスーパーブラックボックスは解像度とか奥行感とかディテールには相当効いてますけど他の変わってほしくないところにも影響があったようです。一人でやっていると時折わからなくなってしまいます。沼にはまっていたような、はまりそうだったような、困ったものです。もとの方向に戻れてよかった。