タラタラッタタータッタラタラッタラー♪
ビッグモロー。
ちゃいちぃ頃。
コンバットを見てボクらは、戦争ごっこを繰り返した。
「戦争ごっこなんてとんでもない」。
今ならきっと親に叱られる。
そんなな遊びをするもんじゃないと。
でも能天気なボクらは、段ボールで作ったマシンガンと、体育帽製のヘルメットを被って、ダダダダーと走り回った。
銃撃戦は、市街地にまで及んだ。
一般市民もたくさんいる中で、ボクらはドイツ兵相手に(今考えると、日本はドイツと同盟を組んでいたのに・・・)熾烈な戦いを続けた。
思い返せば、ボクのクラスには、いろんな人がいた。
サンダース軍曹もいたし、ローレンジャーもいた。
また、鞍馬天狗もいれば、ワイオミング兄弟もいた。
もうすぐ塾だからと家に帰ってしまう逃亡者もいたし、犬のお散歩が日課の名犬ラッシーもいた。
アメリカのヒーローと、日本のヒーローがごちゃ混ぜになり、渾然一体とした中で、皆が皆それぞれの抱くヒーローに心馳せながらあの頃、ボクらは生きていた。
昭和はそんな、瞳内「星キラキラ」な時代だった。