BGM:風に吹かれて ボブ・ディラン

http://www.youtube.com/watch?v=vrQ4saKGI5k


スカイセンサー5500で洋楽を知った。

ギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」。

ミッシェル・ポルナレフの「愛の休日」。

アルバードハモンドの「カリフォルニアの青い空」。

カーリーサイモンの「うつろな愛」。

そして・・・、カーペンターズの「トップオブザワールド」。

そのどれもが魅力的な曲だった。

女の子と、語り合うにはもってこい。

お洒落でご機嫌な音楽・・・でも。

ボクが実際に好きになったのは、ボブ・ディランと吉田拓郎とクリームだった。


若林で見た空


残念なことに、それらは女性と語り合う音楽では、決してなかった。

転がる石のように生きたい。

そう思う人たちが聴く音楽だったし、髪の毛を伸ばして、社会と相対したい人たちが聴く音楽だった。

そして・・・。

案の定、ボクの好きな音楽は、女の子たちのハートを揺さぶる会話には繋がらなかった。

しかも、彼女たちが愛したのは、ヒデキやゴローやヒロミだった。

あ~、がしクンの教えは、ある意味正しく、ある意味はずれだった。


その後ボクはギターにはまっていった。

スリーフィンガーピッキングと、エイトビートと、ブルーノートにはまっていった。

結局、洋楽で女の子にモテモテ人生という、勝利の方程式を見出すことはできなかったけど。

ただ一つ。

ボクは大切な友をもった。それが、ラジオだった。

ボクはこの、スカイセンサー5500でその後、吉田拓郎さんのオールナイトニッポンをずっと聴き続けた。