BGM:あなたならどうする いしだあゆみ
http://www.youtube.com/watch?v=xYR34MjZ_rg
学生の頃。
出席をとる教授がいた。
しかも呼名。
一人ひとり名前を呼ぶというシステムは、脇が甘い。
代返をするものが出てくる。
ボクもよく代返した。
代返一回100円。
これがいいバイトになった。
天野クン。「ハイッ」
飯塚クン。「ハーイっ」
海野クン。「ファイッ」
一人ひとり声色を変えて返事をする。見事なものだ・・・。
ただ・・・。
この代返。多すぎると、ちょっと気まずかった。
例えば広い教場に生徒は10数名。
それなのに、教授が呼ぶ名前は何十人にも及ぶなんて時はいかにもまずかった。
だいたい、授業をさぼる人々は誰かに代返を頼むから、ボク以外の出席者も声色を変えて返事をし続けることになる。
すると・・・。
なんということでしょう。
わずか十数名しか教場にはいないのに、100人近い学生がみんな出席になってしまうなんて事態が発生したりするのである。
そうなると、さすがに教授も気づく。
「んんっ?数が合わない・・・。」
もしも。
そんな事態に陥ってしまった時、「あなたならどうする?」。
自分の身を守り、自分が出席していることのみを教授に主張するか。
それとも、グゥグゥ寝たふりをしてその場を乗り切るか、または。
代返を頼んだ友達の名前を教授には告げず、自分も教場を後にするか。
「あなたならどうする?」。
ボクは聴きたい。