ボクらが若い頃。

男性が、見知らぬ女性に声をかけるとしたら。

セリフは決まっていた。

「お茶でも、飲みませんか。」

う~む。残念ながら、この言葉。ボクは言わないで生涯を終えそうだけど。

本当に、当時の「喫茶店文化」を象徴していた。


若林で見た空


だって、他でもいいわけでしょ。

「ボウリングしませんか」とか。

「凧揚げませんか」とか。

「コマ回しませんか」とか。

「映画見ませんか」とか。

いろいろあっていいはずなのに、敢えて・・・。

お茶でも飲みませんかなのだ。

つまりそれは。

一緒にお茶を飲むことが、もっとも普通で。

もっとも気軽で、もっともお洒落な行為だったからなのではないかと思われる。


「お茶でも飲みませんか。」

今でも、このような声かけ運動は日本に残っているのだろうか。

それとももう完全に絶滅して、新たなる声かけのフレーズが誕生しているのだろうか。

ナゾだ。

今度、カバゴン先生の全国こども電話相談室で聞いてみようかなと思う。