「書く」は。

書(か)ない、書(き)ます、書(く)、書(く)とき、書(け)ば、書(け)よ、書(こ)う。

と、(かきくけこ)になるから、カ行五段活用だぁ。

そんな中学生の頃に習った動詞の活用の学びは、大人になってからなかなか活用されない。

友だちと話している時。

う~む、こいつは今、サ行変革活用を使ったな・・・なんて考えながら話をする人はなかなかいないからだ。

ただし、日本語を学ぶ外国の人からすると、この活用がかなり難しいようだ。

「あなた、この文字書かないですか?」「書けないですか?」

これどこが違いますか?なんてことになる。

日本語が難しいのは、この活用が動詞ごとに違うからなのだ。


若林で見た空


ずっと以前。職場のアメリカ人に、

「おい、GINさん。利用と使用の違いを教えろ。」と言われたことがある。

「はっ?」

トイレを利用する。

トイレを使用する。

体育館を利用する。

体育館を使用する。

いったいこれはどこが違うか教えてくれ。と彼はそう言ってきた。

う~む、微妙だ。活用よりも微妙だ。

結局のところわからないから、「国語辞典を見てください」って答えた。

「そうすれば、あなたの勉強になります。」

するとこのアメリカ人。

「はは~ん。さてはGINさん。あなた、利用と使用の違いがわからないんだろう。」とぬかす。

「おまえ、本当に日本人か?」

アメリカ人にそう言われると。

かなり悲しい気持ちになった・・・。