今日も朗読ですよ~![]()
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先祖代々70年以上の歴史をもつ木造の家![]()
昔はこどもたちの笑い声が絶えず、魚の匂いと母の味噌汁の湯気が漂っていた![]()
けれど、時代とともに人が離れ、いつしか物置と化し、家からは覇気が消えた![]()
「この家をもう一度、人が笑う場所にしたい」 そう願った2010年頃から、 奇跡の
ような日々が始まった![]()
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かつての家の悲しみは、 少しずつ人の手と笑顔で癒やされていく![]()
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泊まりに来た人たちは 「素泊まり3000円」と言って、 誰もが喜んでお金を置いて帰っていく。
その積み重ねで、壊れた柱は直り、 Wi-Fiがつながり、クーラーも動き出した![]()
けれど、ぼっとん便所はそのまま。 お風呂はなく、梅雨にはナメクジが床を這う![]()
お菓子を置いておけば、 アリの行列がまるで パレードのように行進する![]()
それでも人は笑った![]()
「これが本当の自然との共生じゃね」
「島の家は生きちょるね」
誰もがそう言って、 また次の人を連れてくる![]()
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祭りでもないのに、心が踊る夜![]()
月明かりに照らされた縁側には、 ちゃぶ台を囲んで語り合う人たち![]()
「この家、まるで生き物みたいね」
「うん、人が笑うと家も笑うんじゃ」
遠くの波音が拍手のように聞こえる。
かつて寂しさを抱えていた家は、 いまや人と自然の音楽で満ちている![]()
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そして、この家を訪れた すべての人の心に、 同じ言葉が残る![]()
——生きるって、こういうことかもしれんね![]()
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70年以上の歴史を持つ家が、再びみんなと共に生きてると感じられる
人の集まる家のお話です![]()
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11月18日に書いておいて投稿仕手なかった~![]()