近所の図書館へ。
窓際のカウンター席に腰をおろし、さて、と本を開こうとしたそのとき……。
ん?
この臭いは?
臭い……、というよりも異臭?
とんでもなく汗臭いというか、街角にある公衆トイレの臭いというか……。
それとなく周囲を見回すと、
すぐ隣の席にいらっしゃいました。
新聞をひろげ、ときどきげふんげふんと咳をしつつ、色落ちしたよれよれのシャツを着た60歳前後の男性が。
直線距離にして約50センチ。
ボクは、嗅覚がいいほうではありません。
過去に2回、鼻を折られた経験があるため、どちらかといえば鈍いほうです。
それでも、5分ほどでギブアップしました。
ふと見ると、周りの席に人がいなくなっています。
逃げたな!?
もちろん、ボクも席を移動しました。
が、
しかし、
その数分後。
ん?
この臭いは?
先ほどの悪夢が蘇ります。
臭いの主は、すぐ後ろの席にいらっしゃいました。
先ほどとは違う方です。
しかし、臭いのインパクトはほぼ同じもので……。
くっ……、どうして立て続けに。
躊躇っている時間はない!! とばかりに、またまた移動(逃亡)します。
図書館の奥に進み、あいていた席を見つけて素早く腰をおろし、ホッと息をつきつつ本を開いてから数分後。
わらわらとやってきたのは、中学生たちでした。
その数、10人以上。
ボクの周りに次々と座った彼らは、小声でぺちゃくちゃぺちゃくちゃ。
他の席から椅子をもってきて、顔を寄せ合い、ひそひそひそひそ。
特に、ボクの近くに座った子たちが、
「死ねよ」
「理科わかんね~」
「こらこら、迷惑になるから静かにしろよ」
「お前が静かにしろ」
「死ね」
「殺すぞ」
「この問題のこたえ、なに?」
「こたえを先に見るな。わかるまで考えろクズが」
「わかんねぇから聞いてるんだろ」
「死ね」
「お前が死ね」
問題集をひろげ、熱心に勉強している様子。
近くの席のオジサンに注意されても、静かになるのは1分ほど。
またヒソヒソと話しはじめます。
うるさいな。
ネタになるけど。
本に集中できないじゃないか!
キミらの会話をメモってやる!
そんなことを考えながらも、本を読み、メモをとり続けます。
いつもなら、もう少し作業が進むはずなのですが……。
こんな日もあるということで。
ヨシとしておきます。
ちょこちょこネタも集まったし。