先日の金曜は、アミューズメントメディア総合学院ノベルス学科の講義でした。
2015年度に入学してきた生徒さんたちにむけての最終講義です。
ありがたいことに、多くの生徒さんたちが小雨降る寒い日であるにもかかわらず、足を運んでくれました。
いつものように短編の講評から入り、いつものように予定していた内容を終え、最後に……、
「人間は、三種類の相手から学ぶことができます」ということをお伝えしました。
まず最初に、「上の年代の人」から学ぶ。
親、兄、姉、先輩、上司、教師、etc。
次に「同年代の人」から学ぶ。
クラスメイト、チームメイト、etc。
最後に「下の年代の人」から学ぶ。
子ども、弟、妹、後輩、部下、etc。
目上の人からは、多くのことを学べます。
同年代の人とは、切磋琢磨できます。教え合うことだってできます。
年齢や経験値が低い相手からも、たくさんのことを学ぶことができます。
先輩が後輩に育ててもらいながら、本当の先輩になっていく。
教師が生徒に育ててもらいながら、本当の教師になっていく。
親が子に育ててもらいながら、本当の親になっていく。
ボクは、そう考えています。
だから、生徒のみなさんには感謝しかありません。
いろんな質問をぶつけてくれて、ありがとう。
お陰で、たくさん考えることができました。
面白い短編を何本も何本も書いてくれてありがとう。
お陰で、粗さのなかに隠れた『光』を見つけ出す楽しみをたくさんたくさん味わうことができました。
ときどき、ハッとさせられるような短編もあったり……。
生徒さんたちの短編を読む時間は、本当に楽しいものでした。
どうかどうかどうか、2年生になっても書くことをやめないでください。
才能のあるクラスメイトを見て自信をなくしたり、
投稿作が1次を通過できずにへこんだり、
スランプに陥って苦しくなったり、
壁はいたるところにあります。
壁は、これから先、人生の行く先にいくつもあります。それこそ、うんざりするほど。
だからこそ、書き続けてください。
壁がある。
壁にぶつかって苦しい思いをする。
そんな時期が確実にくるとわかっているからこそ、書き続けてください。
続けてさえいれば、壁はいつの間に消えています。
そのうち壁が気にならなくなります。
少なくともあと1年。
「優先順位」を明確にして続けてみてください。
凡人が、非凡な世界へと足を踏み入れるために必要なことはたくさんありますが……。
「継続」は必要不可欠です。
これだけは忘れないでください。
どうかどうかどうか。
心身の健康を損なうことなく、マイペースでがんばってください。