田中のとき

しっかり者でグループのまとめ役、田中樹が登場。ステージでは力強いラップとカリスマ性で魅了。最近では単独でバラエティーにも出演するなど、活躍のフィールドは広がっている。唯一無二のジャニーズ人生、その揺るぎない決意

 

 

困難が降り掛かったことで

芽生えた自立の意識

 田中樹を形成した、これまでの歴史でもいいし、今、言いたい何かでもいい。自由に想いを語ってほしいと話したら「言いたいこと?その気になれば山ほどあるけどさ(笑)。…俺のこれまでを語るのに避けて通れない、けど語れないこともある。そこは詳しく説明はしないけど、分かる人だけ分かってくれたらいい…そんなスタンスで話すね」と。

 「ジャニーズに入った当初のこととか、何も覚えてないのよ(笑)。特にやりたいことでもなかったし。ママが履歴書を用意して、ジャニーさんに渡って、オーディションって流れ」

 

 目立ちたがり屋ではあった。けど、アイドルって仕事は恥ずかしい。そんな男の子らしさ満点だった少年。

 「リレーのアンカーはやりたいけど、国語の授業で立って読むのはイヤだって感じ(笑)。選ばれるのはいいけど、立候補は恥ずかしいっていう。努力の人ではないことは確かだな(笑)。SixTONESでデカくなってやる、ドーム目指してやる‼︎なんて、強い意識が芽生えたのは、ホントつい最近のことよ。それまではうまくいかないことがあれば、じゃあやめようかな。でも、勉強もできないし、他にやりたいこともないから、もう少しいるか…そんな感じだったね。冷めてたかなぁ、俺。ジャニーズも、続けていれば家族が喜ぶから。喜ぶ顔が見たくてやってたところはある」

 

 投げやりでもなく、カッコつけるわけでもなく、ただ“これが事実だよ”という目と真っ直ぐな口調で、回顧していく。

 「結局、苦労知らずだったんだよね。『私立バカレア高校』('12日本テレビ)もただ、仲のいいヤツらと楽しいな!ぐらいで。全てうまくいく、なるようになるって思ってた。そこから“これは仕事だ”“自分のためにちゃんとやりたい”って思い始めたのはSixTONESができてからかな。さすがにもう、そのころにもなれば、自分にはこの道しかないってことも分かってたし。SixTONESでやってこう‼︎と誓った後、アイドルやってく道筋としては、まぁ…ちょっと困難なことになったけど、俺は別にマイナスには捉えてなくて。逆に“田中としてジャニーズで売れたら、すごくね⁉︎”って、自分を奮い立たせたよね。ジャニーズを辞めて芸能活動する道だってあったと思う。けど、そこは意地だよね。いろいろあったからこそ、俺はジャニーズで“田中”で売れることに意味がある!って」

 

 逆境に負けるもんか、と強く思えたのは、アツい、アイツらの鉄壁が田中樹を守ったからだ。

 「苦境に立たされた俺を、SixTONESのメンバーが全力で守ってくれたんだよ。渦中のとき、ジェシーが言ってくれた。“大丈夫!守るから‼︎”って。きょも(京本大我)はきょもで、“6人で集まろうか”って。グループで乗り越えようとしてくれた。すげぇみんな気に掛けてくれて。5人が本当に俺のことを考えてくれた。ここからだよね。“家族のために”“誰かのために”ではなく、本気で、“自分のために頑張ろう”って思えたのは。なぜなら、自分のために頑張ることで発生する何かが、SixTONESの、他の誰かのためになるって思えるようになったから。俺はやっとここで自立した!」

 

 メンバーの他にも田中を支えた人は多々。特に「河合(郁人)くんと桐山(照史)。ココ敢えて“桐山”でね(笑)。この2人のためなら、俺、何でもできる」。最愛の兄貴分への思いを、頼もしい口調で言い切る。

 「この2人はね、シンプルにメシ食わせてくれて、ずっとかわいがってくれている先輩で。いろいろあった後も、俺に対する態度が微塵も変わらなかったんだよね、いたのよ、あからさまに変わった人が(笑)。そういう残念な現実の中、この2人の変わらなさがどんだけうれしかったか。いい人だから好きを超えて、男としてカッケーと思う!二階堂(高嗣)くんもそう。二階堂くんは、“メシに行こう”って言ったら、その口約束を絶対に守る人。あと菊池風磨。アイツはソッコーいじってきて、俺の気持ちを軽くしてくれた」

 

 そして何より、あの人の一言が田中の心を守り、強くした。

 「仲間が守ってくれても、心のない言葉が耳に入って、不安になることもあってさ。思い切って俺、ジャニーさんに聞いたんだよね。“ジャニーさん、俺どうすりゃいいのかな”って。“YOUに、そんなの関係ないじゃん”って言ってくれた。その一言で、俺が苦手な努力をし続けることに迷いはなくなった。俺は、ジャニーさんへ恩返しをし続けていくよ」

 冷めた少年に愛情という熱を与え、男に育てるジャニーズイズム。その生き見本が田中樹、その人である。

 

 

 

Jr.かわら版

SnowMan

苦労してる人たちなんだよなぁ。6人から9人へってのは最近のことで、それだけじゃないからね。もっと前から、どんだけ変化に対応してグループ守ってるか。俺らちは兄弟。SnowManの喜びは、SixTONESの喜びでもあるよ。

 

TravisJapan

トラビスも大変だったと思うけど、今グループの雰囲気がいい感じで、良かったよね。トラビスにしかできないやり方で成功してほしい。オースティン・マホーンと一緒にライブなんて、彼らにしかできないことだと俺、思うよ。

 

 

近況報告

猪狩からもらったプレゼント、重宝してる

ことしの誕生日、後輩からいっぱいプレゼントもらってさ。猪狩(蒼弥)からはマネークリップ。一緒にメシ行ったとき“財布いらねぇな、捨てようかな”って言ったの覚えててくれたみたい。猪狩〜、ありがたく使ってるよ。