二元とはひとことで言えば表裏一体です。
コインの裏表のようなものです。
ひとつの状態が対極的にふたつに分かれ、同時にそのふたつが相寄ることによって物事は生じています。
表がなければ裏はなく裏がなければ表はありません。
また表を見ているときは裏は見えず裏を見ているときは表は見えません。
そもそも表裏一体の関係性を意識しなければ表を見ても表だけだと思っています。
物事が反転して裏を見てもやはり裏だけだと思っています。
そして物事が表になったり裏になったりするとわけがわからなくなるのです。
二元的な物事が生じているとき(そもそも生じている物事に二元的でないものなどないのですが)そこにはふたつの関係性があります。
相反する関係性と相寄る関係性です。
人間関係を例にしましょう。
私の目の前に人がいるとします。
私はその人を「私ではない」と思っています。
ですからその人は私ではない別の人として目の前にいるのです。
ですがその人がいないと私も私たりえないのです。
ふたりの間には相反する関係性と相寄る関係性があります。
そして私とその人との間にはこのふたつの関係性がこの世界でさまざまに脚色されて展開されることになります。
私とその人とが相反する関係性にあるときは私はそれをネガティブに感じ、相寄る関係性にあるときは私はそれをポジティブに感じるのです。
ですが私が二元的な存在である以上、このような関係性は避けられないことなのです。