「中今」という言葉があります。
神道の言葉だそうです。
この「中今」という言葉に興味を持ちましたので、私なりに少し考えてみました。
1.「過去・現在・未来」という時間軸における「現在」とは
私たちは「過去・現在・未来」という時間軸のなかを生きています。
私たちが経験している「現在」とは、
「これまでこうだったから、これからはこうなるだろう」
「これまでこうだったけれど、これからはこうしよう」
私たちがこのように思い、一瞬前に思ったこれらの思いが実現した世界を私たちは経験していると思います。
つまり、私たちは過去と未来によって相対化された「現在」を経験しているのです。
2.「現在」は相対的、「中今」は絶対的
これに対して「中今」は過去や未来によって相対化されたものではないと思います。
つまり、「過去・現在・未来」という時間軸の外にあるものだと思います。
「過去」や「未来」に影響されない、絶対的な「今」ということです。
3.「中今」にあるためには
では、「中今」の状態になるためにはどうすればいいのでしょう。
結論からいうと、
過去のすべてに感謝し、起こることのすべてを感謝しながら受け取る。
こういうことだと思います。
感謝することによって、「これまでこうだった過去」に対するこだわりがなくなります。
同様に、感謝しながら受け取ることによって、「これからはこうなるだろう」、「これからはこうしよう」という未来に対するこだわりもなくなります。
こだわりがなくなることによって、過去や未来がどうでもよくなります。
過去や未来がどうでもよくなると、究極的には「現在」の相対性が解消され、絶対的な「今」に移行します。
以上、「中今」について考えてみました。
私もちょっと実践してみようかなと思います。