記事:「お願い、こっち入ってこないで」過食嘔吐がやめられない私が夫の部屋に転がり込んだ頃のこと | ぺこ@のブログ

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かかわりもの

 

2024.7.12 webマガジン mi-mollet

--記事抜粋--
部屋は脳の拡張だと思っている。その男の部屋は狭かったがものがきちんと片付いており、温かみがあって、いろんなものが混然としているのに調和がとれており、穏やかな気持ちになれて、非常に居心地が良かった。当時私が一人暮らしをしていた狭い部屋は、なんとか素敵にしようとアンティークの家具を置いてみたりラグを敷いてみたりしてもいつも寂しくて、私はただただそこで、やめたくてもやめられなくなっていた過食嘔吐を繰り返していた。摂食障害という病気があることも知らず、食べ吐き依存症状態であるともわからず、そうするしか嫌な自分を忘れる方法がないから毎日食べては吐いていたのだ。コンビニで大量の食料を買い込み、お腹が空気を入れたカエルみたいに変形するまで詰め込み、ユニットバスのバスタブに二重にして広げた45リットルのゴミ袋に吐き続けた。トイレを詰まらせないよう、掃除がしやすいよう、長年の過食嘔吐生活で編み出した方法だった。