オマヌケが初めてフランスに来た31年前(30年と31年前に来ています。)の朝ごはんは、ココア(ショコラ?)とラスクでした。コンチネンタルとはいえ、ほかにも食べ物はあったのですが、オマヌケが瞬時に選んだのがそれだったのです。朝食をオレンジジュースで始めるアメリカ人や、やっぱご飯とお味噌汁だよね~、とか言ってる日本人なら、うえッときそうなメニューと思うんですけどね。朝からチョコレートに堅パンですよ?コーヒーとトーストならまだしも、血管詰まりそうですよね。しかしその時、オマヌケは、朝から気だるくショコラとラスクを食べるフランス人の気分というか腹具合いというか、そういう空気を素早く感知し、同化したのです。オマヌケはこういう能力は優れているのです。ほかに特に能力といえるほどのものはありませんが。

今回、当時を懐かしんで朝からショコラをいただいてみたのですが、やはり60歳のお腹にはもたれました。

しばらく食欲無かったです。

 

 

なので、二日目の朝はカフェオレにしました。

食べかけの写真で失礼します。オマヌケは美味しそうな食べ物を目の前にすると、それを食べること以外のことを全部忘れてしまうのです。少し食べてから思い出します。だから今回も殆ど食べかけの写真しか無いですね。フランスのホテルでの朝食、どこも美味しかったです。朝食に遇されるようなもの、酪農系、はみんな良いですね、この国は。あの真ん中のキュウリも、愛していました。

 

新しい日の始まりです。

どんな日になったかはこれから語ることになりますが、色々と恐ろしい運命が私たちを待っていました。

 

 

国鉄ニース・ヴィル駅です。

ストライキ終わっていたのでここまでトラムで来ることが出来ました。

これから2時間半、TGVでマルセイユに行きます。今日はそこで1泊します。

しかしここでも少し、嫌なことが・。

 

ネット予約した控えの紙を持っているだけだったので、発券してもらおうと切符売り場に行ったのですが、

そこで、すごく冷遇されました。窓口の若い女性、理由はわからないのですが最初からすごい不機嫌で、ケンカしたいんか、思うほど感じ悪いのです。

A子は英語が堪能なので交渉事はほとんど彼女に任せているのですが、途中で黙り込んだのでどうした、と思ったら、「英語話すな、て言われた。」そうです。そんな無茶な・・。こちらの人、感情隠さないですよね。初めからそんな雰囲気だったので、私たちのせいというより自分の機嫌が悪かったのをこちらにぶつけたのでは?という気がします。とにかく発券はしてくれました。しかし見るからに印刷が悪くて、改札でバーコードが感知されない、というお粗末な券。この日は他にも同様のお粗末な券をもらった人が結構いて、一時改札口がパニくりました。まあ何とかなりましたけどね・・。

 

 

マルセイユです。写真は駅をバックに街を撮っています。

この階段、何気に有名なんです。オマヌケはここも30年ぶりです。

当時は乗り継ぎでここから街を見ただけだったのですが、すごく印象的でした。

ここにもう一度来れる日が来るなんて。

何故今回ここに来たかといえば、ニースからパリへ行く途中にある所なので、ちょっと寄りたくなったのです。

当時も今も、第一印象は、「まぶしい」という感じ。とに角日差しが強いのです。

青と金色な感じです。

 

ここからホテルまではタクシーで。

運転手が初め20ユーロと言っていたけどちょっと吹っ掛けているなと思ったので、15ユーロに負けさせました。乗るの止めるフリをしたら向こうからゆずってきました。このくらいが相場です。

 

ホテルはソフィテル・ヴュー・ポールというところです。

このホテルは気合を入れて選びました。何しろロケーションが良くて、ホテルからの眺めが素晴らしいのです。

ホテルから景色を見るだけでマルセイユ満喫したような気分になれるのです。

何もしたくないという我々には、何と適したホテルではないですか。

 

 

こんな景色です。これはホテルのカフェテラスからの眺めです。夏は海の色がもっと青いと思います。

上階にあるレストランからの眺めはもっと迫力だったろうと思うのですが、今回あまり見れませんでした。

なにしろそれどころじゃない事件がおきてしまったものですから。

 

 

ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ大聖堂ですね。変な写真写りですけど。

ここは時間があれば行ってみたかったです。

 

それどころじゃない事件というのは・・・。

ホテルでチェックインしているときに気づいたのですが、我々は、何と、海外旅行者にとっては命の次に大切な、あの、パスポートを、ニースのホテルの金庫の中に入れたまま忘れてきてしまったのです!

色々あったオマヌケの人生でもこれは3本指に入る失敗。A子もしっかり者、というのは今は昔の物語でもはやあてにならないというのがこの時判明。パスポート忘れるな、は基本中の基本なのに。

フロントで私たちが悲鳴をあげていると、ホテル側がトラブル専門係、みたいな紳士を紹介してくれました。

結局、彼がニースのホテルと連絡を取って忘れ物の確認をしてくれ、タクシーの運転手に頼んでニースまで忘れ物を取りに行ってもらうことになり、私たちは(A子は)ニースのホテルの責任者のジャスミンさんあてに手紙を書いて、私たちの忘れ物を運転手のアマー氏にお渡しいただくようお願いしました。その手紙にA子の運転免許証の写を貼り付け、運転手のアマーさんにことづけるという訳です。「高いですよ。」と言われたとおり、500ユーロ請求されたけど、勿論値切るなんて論外。両手をすり合わせてお願いしたのでした。

この話がまとまるまでは何度もニースのホテル側とのやりとりがあり、引き受けてくれるタクシーの運転手探しなどがあって結構時間かかったのですが、私たちはその間何もする気になれなかったので、ロビーに座って紳士の報告を待っていました。

話がまとまったので、やっと安心して腰を上げ、カフェテラスへ。

 

 

 

 

頃は夕方、少し寒いので室内の席に移動して、本日の食事セコンドです。

例によって食べかけです。こんなものよくブログにのせますよね。

この事件の直後としては、まあよく食べました。味は普通。

 

 

結局一歩も外へ出ず、カフェテラスと室内をパンとコーヒーカップ持って移動してました。

閉店?で退出をお願いされるまで、何時間居たかな?

 

続く