政治経済情報シリーズ

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2.本書の評価

雑誌『置文21』(2015315日号、フェニックス社発行)において入江かつみち氏より次のような評価を頂いた。

冒頭で「安く、見やすく、読みやすい好著」と評しつつ、「2.本書の構成と特徴」で次のように言う。

ひと言でいうと、本書は原子力(核エネルギー)の開発・利用の歴史を概括する書といえる。全11章で、マンハッタン計画から現在に至る70年余りを概括している。書名にもなっている核心点について次のように言う。

「原子力発電は、核分裂を制御しつつエネルギーを取り出すものであるが、核分裂を制御できなかったら爆発を起こす。しかも、最終的に放射性物質を排出する点で、原子力発電と核兵器に違いはない。したがって、ひとたび大事故を起こせば、放射性物質の放出をはじめとして人々に甚大な被害を及ぼすことは過去の例からも明らかである。

また原子力発電所で廃棄された放射性廃棄物の最終処分の方法も、実は存在せず、人の暮らしから離れた所に何百年も保管するしかないのである。しかも、原発を稼働させる限り、放射性廃棄物は新たに発生し続け、増え続けるのだ。原発も、原爆と同じように危険なものである。」(P129)

長々と引用したのは、無駄のない冷静な語り口を感じ取っていただきたいからである。著者は文系の方で、長らく高校の社会科の教師をされていた。そのせいばかりではないと思うが、理科分野のことについても専門用語による生硬な解説という臭みを感じさせない、落ち着いた文章なのである。これなら物理の苦手な私だけでなく、中学生くらいから、一般のオトナまで、一緒に読んでいける。

落ち着いた語り口のうえに、60枚余りの極めて鮮明な写真・図表がある。写真集の趣もあり、コート紙の使用が功を奏した。