着物を着たモデルのアニメーション動画作成中


今回はDyanamic着物を着せたモデルにモーションをさせている動画
作成を行っています。


現在は、下記する手順でGenesis系フィギュア(モデル)に着物を着せて
シミュレーションをしている最中ですので、アニメーション動画の紹介
は次回あたりとなります。


本日は動画はありませんが、dynamic着物のシミュレーションの手順を
説明しておきます。


Dynamic着物は、これまで使ってきたDynamic clothと比較してモデル
への「Fit to」の設定が無いので追随させるのが難しくて、極端な
ポーズの変化をさせようと思うと着物が外れたり、場合によっては
爆発したような感じになってしまいます。


DAZ STUDIO Drape



ポーズの設定は、0フレームからではなくて、例えば10フレームから開始。
前進歩行させる場合、モデルが前方に歩き始めると着物が外れたりする
ので、walk in place(一定の場所で足踏みする設定)で歩行させます。


またDynamic Kimono for DS用のプラグイン「Dynamic Kimono Expansion」
のpropである{Kimono Sleeve Arm Left および Right」そして
「Kimono Kneel genesis」も使用します。


これにより、着物が外れたり、裾が捲れて、モデルの脚が露わになること
も防止可能となります。


※walk in placeの設定
モデルを選択⇒hipを選択⇒parameterタブでtranslation(X,Y,Z)を全て
「Lock」にします。

※walk in placeはaniblock単位で設定されるので、複数のaniblocksを設定
した場合、1つ1つ上記の設定変更しなければなりません。
それはかなり面倒臭いので、複数のaniblocksを1つに纏めると便利です。
こうすることで設定は1回行うだけで済みます。


Dynamic着物をdrape(simulation)する前に、もう1つ作業があります。
モデルに設定した一連のmotionを、timelineにbakeする作業です。


Animate2のメニュー下の空白部分を右クリックして「bake to studio
keyframes」をクリックすることでtimelineに反映させます。


その後、Timelineに移動してから、適切な間隔で各ポーズをフレームに記録させて
おきます(+が表示された鍵マークをクリック)。これでdrapeの準備は完了。


Dynamic clothing controlツールを上部メニューのWindow⇒panes⇒dynamic
clothing と辿って、ツールを起動し、animatedモードでdrapeします。


drapeする際には、着物が、手、頭、髪飾りなどの不要なパーツとのinteractionを
しないようにチェックを外しておきます。
これにより、シミュレーションにかかる時間を短縮することができます。


※今回の動画では、1フレームのdrapeに50secがかかっています。


なお、ツールのCollision Tolerance(cm)は「2.50」、internal pressureは
「2.0」の設定(dynamic kimonoの推奨設定)にしてdrapeしています。