幼い少年、
樹を植えた。
一緒に大きくなろう。
僕は、立派な鳥になり、空を翔ぶ。
君は、立派な幹と枝をひろげ、
美味しい木の実がたくさん実るように。
キットネ。約束ダヨ。
それから、幾年も経ち、
少年は鳥になれずに、大人になった。
働くために、都会に引っ越し、
仕事を得て、結婚し、子どもが生まれ、
いつしか、約束の樹のことは忘れていった。
ある日、実家の母から小包が届いた。
中には、たくさんの綺麗な林檎。
同封の手紙には、
約束の樹が、切られる前に、
例年よりも、立派でたくさんの実をつけたことが、
書かれてあった。
かつての少年、思い出した。
樹と交わした約束を。
休日に家族で樹を訪ねた。
そこには、切り株だけが残されていた。
立派な樹だったのだろう。
ずっと、待っててくれたのにね。
会いに来るのが、遅かったね。
ごめんね。
家に帰って、食べた林檎は、
本当に瑞々しく、甘く、優しい味がした。
樹を植えた。
一緒に大きくなろう。
僕は、立派な鳥になり、空を翔ぶ。
君は、立派な幹と枝をひろげ、
美味しい木の実がたくさん実るように。
キットネ。約束ダヨ。
それから、幾年も経ち、
少年は鳥になれずに、大人になった。
働くために、都会に引っ越し、
仕事を得て、結婚し、子どもが生まれ、
いつしか、約束の樹のことは忘れていった。
ある日、実家の母から小包が届いた。
中には、たくさんの綺麗な林檎。
同封の手紙には、
約束の樹が、切られる前に、
例年よりも、立派でたくさんの実をつけたことが、
書かれてあった。
かつての少年、思い出した。
樹と交わした約束を。
休日に家族で樹を訪ねた。
そこには、切り株だけが残されていた。
立派な樹だったのだろう。
ずっと、待っててくれたのにね。
会いに来るのが、遅かったね。
ごめんね。
家に帰って、食べた林檎は、
本当に瑞々しく、甘く、優しい味がした。