僕は、放課後の帰り道、

また、あの薬屋に寄ることにした。

以前、購入した黒曜石の遮光壜の精油は、

まだ、試用していないけれど、

また何か、面白いものが見つかるかもしれないと、

なんとなく期待しながら、

店の扉を開いた。

カラン…。


いらっしゃいませ。


あ、いつもの店主じゃない。

女のひとが、

やわらかな表情で、こちらを見ていた。




夜空に輝く星を見上げ、

石は、ため息をついた。

つまらない、一生だ。

ただの、イシコロ。



アナタは、星の欠片。

星の子ども。

充分に、美しい。


ワタシは、もうすぐ枯れてしまう。

この惑星も、いずれ滅びるだろう。

嗚呼、なんにもアテにならない。


けれども、また会いたいと夢見てしまう。

闇の中の、瞬く光よ。





夜明けの来ない夜は無いさ

あなたがポツリ言う

燈台の立つ岬で

暗い海を見ていた


悩んだ日もある 哀しみに

くじけそうな時も

あなたがそこにいたから

生きて来られた


朝陽が水平線から

光の矢を放ち

二人を包んでゆくの

瑠璃色の地球


泣き顔が微笑みに変わる

瞬間の涙を

世界中の人たちに

そっとわけてあげたい


争って傷つけあったり

人は弱いものね

だけど愛する力も

きっとあるはず


硝子の海の向こうには

広がりゆく銀河

地球という名の船の

誰もが旅人


ひとつしかない

私たちの星を守りたい

朝陽が水平線から

光の矢を放ち

二人を包んでゆくの

瑠璃色の地球

瑠璃色の地球






作詞 松本隆 作曲 平井夏美