硝子の羽根向き合うことなく遠くなる背中を哀しく目で追った。臆病者の背中。逃げないでよ。去るものは追わないけれど、この胸には、冷たい風穴があいたままだ。オマエタチハ、大切な翠の箱庭を踏み荒らした。罪深い鈍感さに、気づきもしないんだ。だけど、わからず屋は僕なのかな。人間なんて、大キライだ。
魔法の果物その綺麗な果実から甘美な香りがして、蜜の滴る果肉に唇寄せる。とっても美味しそう。でも、嗚呼。夢 中で貪ってしまって、嗚呼、美味し。少しだけ、罪の味がしたけれど、かまわないさ。秘密の子箱にしまってしまおう。そのあとは、もう眠ってしまった。