向き合うことなく

遠くなる背中を

哀しく目で追った。


臆病者の背中。

逃げないでよ。


去るものは追わないけれど、

この胸には、

冷たい風穴があいたままだ。


オマエタチハ、

大切な翠の箱庭を踏み荒らした。

罪深い鈍感さに、気づきもしないんだ。


だけど、わからず屋は僕なのかな。



人間なんて、大キライだ。



その綺麗な果実から

甘美な香りがして、

蜜の滴る果肉に唇寄せる。

とっても美味しそう。

でも、嗚呼。


夢中で貪ってしまって、

嗚呼、美味し。


少しだけ、罪の味がしたけれど、

かまわないさ。

秘密の子箱にしまってしまおう。

そのあとは、

もう眠ってしまった。



今日は、僕の誕生日。

星が見える時間になれば、

僕は、14才になるはずだった。

けれども、

空から魔王がやってきて、

僕を一瞬で灰にした。

そして、誕生日は命日になった。