涼夏
見るからに涼しげな、彩りと形。
水色
藤色
霙色
まるで、
硝子細工の材料が、金剛石のナイフで、
四角く綺麗に切り揃えられたという風に、
淡く露を纏って発光していた。
カロン…と、一粒頬張ると、
舌に触れる糖蜜の上品な甘さに、
あ、硝子ではなかったのだ。
と、不思議にも思い至る。
そっと、歯をあててみる。
…シャリ、シャリ、ショリ。
心地好い音が、柔かに響く。
ん…、美味しい。
「琥珀」というんだって。
へぇ、意外な名前。
葛と砂糖の芸術品だね。
葛きりも…天上の味だ。
君の閉じた瞳を縁取る、長い睫毛。
…ねぇ、水琴窟の音がする。
僕達は暫し、水滴の音色に耳をすませた。
硝子の発光物の欠片を食べる、
不思議で透明な生き物になった気がした。
見るからに涼しげな、彩りと形。
水色
藤色
霙色
まるで、
硝子細工の材料が、金剛石のナイフで、
四角く綺麗に切り揃えられたという風に、
淡く露を纏って発光していた。
カロン…と、一粒頬張ると、
舌に触れる糖蜜の上品な甘さに、
あ、硝子ではなかったのだ。
と、不思議にも思い至る。
そっと、歯をあててみる。
…シャリ、シャリ、ショリ。
心地好い音が、柔かに響く。
ん…、美味しい。
「琥珀」というんだって。
へぇ、意外な名前。
葛と砂糖の芸術品だね。
葛きりも…天上の味だ。
君の閉じた瞳を縁取る、長い睫毛。
…ねぇ、水琴窟の音がする。
僕達は暫し、水滴の音色に耳をすませた。
硝子の発光物の欠片を食べる、
不思議で透明な生き物になった気がした。