20080210165416.jpg

会場について、あまりの興奮で吐き気がした。昼に飲んだソラナックスが切れたのか過呼吸になってとにかくタバコを吸っていないとどうしょうもなくなった。袋を探して自分の吐いた息を吸いなんとか気を落ち着かせる。武道館の中に入ると360度に設けられた席。アリーナのチケットは結構前の方でそしてステージの真ん中辺。ステージ上には色とりどりの直径2メートルくらいの風船。これはもう大変だ!回りを見渡すと本当にオジサン、オバサン。子ども連れの人も結構いる。小さな赤ちゃんを抱えた、髭を生やしたオジサンもなんだか様になっていた。私の前は若い女の子(といっても30歳くらいかなぁ?)二人だったけれど、圧倒的に平均年齢が高かった。

まずはステージの上に備えられた画面にキヨシローの映像が映った。そこには多分抗ガン剤で髪の毛が全くないお爺さんのようなキヨシローの顔が。だけどそれがどんどん変わっていって髪の毛が生えそろって、そしていつものキヨシローに戻って衣装を着て颯爽と歩いてくるといったストーリーになっていた。

ついにキヨシロー登場!もうそれだけで涙が出ちゃった。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

 
JUMP
風船が客席でボンボン飛んでいたので是非とも触りたかったけど、出来なかった(ノ_-。)

 涙のプリンセス
新しい曲?知らないけど♪君を迎えに~♪とメモを残している(曲は全部メモに残した)

 誇り高く生きよう
テレビで見て好きになった曲。
イントロがとてもいい。生で聴けて感動。


 ダンスミュージック☆あいつ
これも知らなかったけどノリノリで、もう屈伸運動が止まらなくなった。このときキヨシローがバズーガ砲みたいのでキラキラのテープを客席に撃ちまくった。
天井から降ってくるそれをつかめなくて自分の運動神経を怨んだわよ。
でもダンナが拾ってくれて手につかんで大騒ぎしていた。


 NIGHT AND DAY
♪会いたくなるのさ~♪というメモが残っている。ラブソング。



ここでメンバー紹介があって、なんとドラムをやっているのがRCのこうちゃん(新井田耕造)だということが解ってびっくり。染めているのかどうなのか、白髪なのに元気なオジサンだとばかり思っていた。昔から落ち着いていてひっそりしたひとではあったけれど、まさかここに参加するなんて知らなかった。よくよく調べたらキヨシローより年下でまたまたびっくり。 


デイドリームビリーバー
これはCMソングになったのかしら?
手を振って踊りまくった。


ここでついにチャボ(仲井戸麗市)が登場。私は実はキヨシローファンというよりRCサクセションのファンで、特にチャボとキヨシローが一緒に歌いあっているのを見るのが好きだったから、もう最高にご機嫌!

 いい事ばかりはありゃしない
RC時代、コンサートでは必ず聴けた曲。
今でも一番好き。


 君が僕を知ってる
♪何から何まで君は、わかっていてくれる♪というメモを残してた。
昔より今聴いた方が歌詞にじーんと来る。分かり合えた二人、信じている人へのラブソング。
思わず横にいるダンナを見る。


 チャンスは今夜
♪HAYHAY相棒~♪で始まるチャボの歌う歌。
25年前のRCが全盛だったころを思い出す。


 僕の好きな先生
初期のRCの曲ですね。
『♪汚れた顔でこんにちは~』なんかを期待していたけど、これで来たか~、と改めて感動。
チャボが最後、ギターで『さなえちゃん』で締めたのでまたまた感動。


 私立探偵
♪多分オセロなんかして~♪というメモが残っている。
知らない曲だけど初期のモノだと思う。


 多摩蘭坂
これはもう、RCの中で一番好きな曲だった。
切なくて、だからこそ生の演奏で聴くとずし~んとくる。


 毎日がブランニューデイ
これは新しい曲じゃないかしら?この前のテレビでやっていたはず。
♪君と70%♪というメモが残っている。長いこと一緒に暮らしている人へのラブソング。
またまた横にいるダンナを見つめる。
ついでに回りを見渡すと夫婦者と思われる人で一杯だということに気づく。
斜め前の後頭部の切ないオジサンは、ママさんバレーとかやっていそうな元気そうなオバサンと一緒にノリノリで聴いている。
斜め後ろの奥さんはグレーのセーターに引っ詰め三つ編み。ボックスタイトのスカートなんか履いてちょっと見が小学校の先生のような厳格なイメージ。だけど涙を流して、眉間にしわを寄せて両手を挙げてキヨシローを見つめている。横にいるオジサンはどう見てもその人のダンナさんなんだけど、多分ウチのダンナのようにRCなんて知らないけれど付き合っているのじゃないかなぁ~と思えるようなノリ方だった。会場にいる人たちの青春時代と今までの軌跡、そして今の状況がいったいどんなモノなんだろう。
そんなことを考えながらヒンズースクワットを続ける私であった。


 コーヒーサイフォン
この歌はチャボがソロで歌った。
キヨシローがお色直しに行っていたから。ホントにRCの初期の初期、キヨシローと出会った頃に作った歌だと言っていた。22歳の時に知り合ったキヨシローと57歳になった今も隣にいることを嬉しく思っているって言っていた。


 GOD
戻ってきたキヨシローの独壇場が始まる!
最高のロックンロールショー!いつもキヨシローのハデハデマントを脱がせたり変えたりする役目のグレーのモーニングを着た執事さんみたいな人の動きが面白かった。


 スローバラード
これはホントに名曲ですね~。
特に生で聴くとサックスのソロがたまらなくいいです。
で、会場のみんなも一緒になって歌うんだけど、今回はそれがちょっと少なくて、キヨシローが何度か促していた。
「イエェ~イって言え~!」って言うキヨシロー。みんなの返事をもっともっと期待していたみたいだった。


そういえば、昔もそうだったけど、武道館の帰り道、石垣がある門の下を
通るとき狭いから必ず渋滞が起きる。そこでステージの余韻が残っているみんなが合唱する曲がこれだった。先日の帰りにも歌っている人がいて、でも、なかなか合唱が始まらなくてちょっと淋しかった。私も小さな声で参戦していたのだけれど、そのうちやっとだんだん合唱の輪が広がっていった。
ところが最初に音頭を取っていた人が若いファンだったのかなぁ、途中で歌詞がわからなくなっちゃって。「違うぞ~!」とか言われながら、二度三度とチャレンジしながら頑張っていた。頑張れ、若者!
ついでに間奏もサックスソロもすべて暗記して歌えるようになるんじゃぞ!


 激しい雨
これは新しい曲らしいのだけれど、私はよく聴いていた曲のつもりになっ♪RCサクセションの唄♪というメモを残している。
調べてみると昔のRCサクセションの曲を連想させるフレーズが組み込まれていた。
だからなんだか懐かしい気持ちがしたんだ。


 ドカドカうるさいロックンロールバンド
はい、これはもう、両手を挙げて踊りまくるしかない曲でした。
けれどもうこの頃になるとオバサン疲れてきて、腕は痛いわ、腿は屈伸運動で攣ってきてしまうわ、で大変でした。実際何度も椅子にへたりこんでしまった。あ~情けない。


 キモチE
そんな身体にむち打って、この曲だけは頑張りました。
腰振りダンスをしないと聴けない曲です。


 BABY何もかも
♪悪い悪い噂♪ ♪知りたいこと知りたい♪ というメモを残しているあたり一曲なのに二曲と勘違いするくらい長い長い曲でした。キヨシローの「愛」のすべてを出し切ったって思えた。
キヨシローがこのとき、世界では戦争もあるし、いがみ合いが続いているけれど、そんなんじゃなくてロックを愛そうよ。みんなにも伝えたいよ、この言葉。愛してます!っていうから、私もステージに向かって「愛してます」って叫んでいた。


ここでついにステージのみんなが挨拶して袖にはけていってしまった。アンコール、もちろんあるだろうと信じていたけれど、出てくるまでが長かった。会場のみんなも疲れ果てていたのか、なかなか「アンコール!アンコール!」のお誘いの声が揃わなくって、袖にいるメンバーもぜぇぜぇしていたんじゃないかと想像してしまう。以前なら絶対もっと早く出てきたはずだ。

 よぉーこそ
この曲はいつも最初にやるか、最後にやるか。それが楽しみだった曲。
この曲を聴くとホントにRCを見に来てよかった、自分はこの場所で歓迎されているって気分になれる。
だからすっごく気持ちよかった。


 ROCK ME BABY
キヨシローがロックンロールをとにかく愛しているのがわかる。
ステージの上でバンドと一緒にロックをやっていることが幸せだということがわかる。
そして私はそれを聴いているのが好き。


 雨上がりの夜空に
出ました!永遠の名作!
『トランジスタラジオ』で締めるかな?とも思ったけれど、やっぱりこっちでしたね!
踊りまくるキヨシローに執事さんがキラキラマントをかけたり、終いにはキンキラの布団を持ってきてキヨシローにかけてあげていた。
で、キヨシローがちょっとお休みしてそして復活!っていう演出がまた可笑しかった。
そうだね、休み休み行こうよ。そうすれば昔の元気がずっとずっと続いていくはず。


他のメンバーがはけていってキヨシロー一人が残った。最後はアコースティックギターで締めた。


 LIKE A DREAM
初めて聞いた曲だったけど、「夢」っていう言葉がとても印象に残った。
帰り道でダンナが「キヨシローが夢のような事ばかりしてて ごめんね」って歌ってたね。と言った。
当日の朝のケンカを思い出していたらしい。
その後に続く歌詞を調べると「My Honey でも信じて/この夢を」となっている。
そうなの、これなの、私が言いたいのは。いつまでも持ち続けたいのは「夢」であって、それが喩えオバサンの戯れ言でも古女房の大ボラでも信じて欲しいのよ。
そして私にしてもダンナや息子たちや他の人のすべてを、すべての人の夢を信じて受け入れたい。
そうやって世界中のすべての人が愛し合えば、上手くいくのよ!


最後に「普通」の男の子と女の子が花束を持ってはにかみながらステージに現れた。キヨシローが驚いて「家族を出すなよ、家族を」と言ったからお子さんたちだということがわかった。そうか、あんなに大きくなっていたんだね。キヨシローの子どもなのに「普通」なのが不思議だったけど、それは偏見であって、きっとロックンローラーであるキヨシローは同時に素晴らしいお父さんなのだと考えるようにした。


20080214061720.jpg

こうして忌野清志郎復活祭in武道館、そして45歳の誕生日は終わった。でも全然興奮が冷めないし、私自身の復活祭でもあったように思う。さて次はどんな夢を見て、何をしてやろうか?