著者: 北村 薫
タイトル:ターン―Turn
土曜日に、『宝箱』(私のWEB本棚(ブグログ)です。)
を整理していたら、なんとなく懐かしいなぁ、と思い返していた。最近北村薫さんは読んでいない。絶対女の人だと長い間思っていた。細かい作業の描写に共感ができ、ありありと目に浮かんでくるからだ。

日曜日、新しくレンタルビデオ屋さんがオープンし、なんと1つ90円で借りられるという。これはチャンス!と思って行ってみた。でも、たくさん見たいものがありすぎてなかなか決められない。そこにダンナが登場。
「『ターン』って映画になっていただろう。あれ見ようよ。」
・・・・・私が昨日「思い返した」ことを知っているのか??と訝ったが、賛成して二人で探す。
ありました。
 
タイトル: ターン特別版
予告編だけで見たつもりになっていたのだが、まだ見ていなかったようだ。
原作での細かい描写は端折られていたので、ダンナは「牧瀬里穂が好きじゃなければ、見れないよなぁ。」と言っていたけれど、私は十分満足できた。

何がいいって、電話一本だけがつながりだ、っていうこと。
そしてそれだけで心が通いあうってところ、かな。

時々、思うことがある。
もしかして今私がいるこの現実は、実は現実じゃなくて、死にそうになっている「私」とか、あるいは誰か全く別の人が見ている夢なんじゃないのか、と。ご都合主義の私は、辛いことがあるとそんな風にして「現実」から逃げる。反対に嬉しいことがあっても、「これは夢かもしれない」なんて、信用しなかったりもする。

時々、思うことがある。
もしかしてふと目が覚めると、私は14才くらいで、実家の2階の4畳半でタオルケットをかけて寝ているのじゃなかろうか、と。(あ、これでは『スキップ』の感想も入っちゃってますね。)

とにかく、この北村薫さんの「時と人」シリーズ3部作(『スキップ』『ターン』『リセット』)は、私にとって大切な作品。SFでもない、愚痴でもない、教訓でもない、でも壮大な時の流れと心の通じ合いを感じられるお話たち。