歳の瀬に向かって時間が無常にも流れていく。
人間は歳をとると 時間の流れが早く感じられると言われている。
私にとって今年という年はどんな年だったか振り返ろうとしている
何年かごとの周期で激動の年が到来する事を感じている
今年もそんな年の1年だったように感じている。
先日の事 こんなことがあったのでございます。
3~4歳くらいだろうか 食料品売り場の冷蔵ケースの傍らに
1人の女児が立ちすくんでいる。
周りには2,3人の大人が囲んでいる。
どうやら迷子のようである
おとなしく 泣く様子も見られない
迷子になった事すら理解できていないらしい。
店員である私が名前や母親について聞いても無言
周囲に母親らしき姿も見当たらず参ったなあと思いながら
総合案内所へ無理やり手を引っ張って連れて行った
私の 不思議チャンネルが開いたのは・・・
とは言っても 幼児が懐くというだけなのではあるが
総合案内所についた私は カウンターへその子を預けて
さっさと退散しようとした
すると その子は私のズボンにしがみついて離れない
精神年齢が近いという事もあったとは思いますが
カウンターの人が 引き離そうとしても梃子でも離れない
呆れたカウンター陣は 母親が見つかるまで子守り役をするよう私に強制し
仕方なく子守りをすることに・・・
やがて母親も現れ 一件落着のはずだったのだが
母親が来ても いっこうにズボンから離れない
ズボンの匂いが気に入ったのか 母親も「どうしたの?」と
困惑気味の表情 引き離そうとしてもまたも離れない
もう笑うしかない 周囲に異様な笑い声が轟く
このままでは と思い
その子の手を取って 小さな頭を撫で母親の元へ誘導した
私は無愛想でとても子供の懐く人相ではないが
若い頃から 特に幼児は私に良く懐かれる事が多かった。
その分大人からは因縁つけられ振り回される事が多いので
世の中上手くそこんとこは出来ているのだが・・・
以前 最も印象に残るのは アルバイトで子供と接触する機会があったが
やはり ある子供の母親が幼児を連れてやって来たのであるが
その子 ひとりでに私の元に歩み寄ってきて 満面の笑みでしがみついてくる
さすがの私も びっくりはしたが 邪険に追い払うのも母親に怒られそうだったので
膝の上に乗せておいた
しばらく 嬉しそうに笑っていたのだが そのうち膝の上でスヤスヤ眠り
ズボンは瞬く間によだれだらけに・・
気にはなっていたのでが その様子を目を見開いて母親が見ており
何故子供を放置しているのか分からなかったが
今度は母親が突然泣き出し 理由を聞くと
その子は今まで誰にも懐いた事がなかったという
母親さえにもなかなか懐かず、笑わず悩んでいたそうで
初対面の相手に懐き 更に笑い 安心した様子で気持ち良さそうに寝る姿を見るのは
初めてだというのである
犬や猫の子ども 更には ネズミさえも懐く 家ネズミである
工事で居場所を追われたネズミ一行が 侵入した事があった
すぐに 存在には気づいてはいたが 殺生があまり好きでないので
ハッカグッズで出て行ってくれるよう仕向けた
はっきり言って ハッカはほとんど効果はないですね
好奇心旺盛なハツカネズミというのもあったが すぐに接触を試みてきた
思いっきり 私の手の届く距離まで姿あらわに近づいて来ている
最初目が合うと さっと物陰に隠れるがまたすぐに現れこちらをじっと見つめている
そのうち目が合っても逃げなくなり 私の周りをウロウロする
大きな動きを見せると隠れるが すぐに現れペットのようにチョコンと私の傍らに居る
ネズミ自体 ダニ 病原菌の元で 衛生上問題ありなのだが
食事は外で済ませるようで とくに歯を研ぐ以外被害もなく ハッカスプレーかけても
なお スタンスを変えないのでそのままにしておいたのでが
これが習慣となり 毎日同じ時間に現れるようになり
たまに カンカン転がすとそれで遊ぶようになり
奇妙な共同生活をしていた時期もあったりした
私は これをこう結論づけた
「私は 小動物と同じ雰囲気を醸し出している(笑)」と
身体も小さいが 私が小動物+人間だと考えると いろいろと説明のつく事が多い
大きい者には虐げたれ 小さい者には仲間と思われると・・・(笑)
「最後まで読んで頂き感謝 合掌」 佐藤英彦