昨日まで元気だったのに、思いがけずがんという病気にかかってしまうと、これから何をどうしたらいいのかただただ不安で、自分を見失ってしまいそうにもなります。
がんと告知され、これから私はどうなるのか、どんな治療やからだの変化がおこるのか知りたくて、がん患者用の書籍を購入しました。
その中で「患者同士の支え合いの場を利用しよう」という項目に目が止まりました。
「患者会、患者サロンは、患者やその家族などの交流の場,ピアサポートは、同じような経験をもつグループの中で対等な立場で行われる支援。仲間から支えられていると感じ話すことによって、お互いに支えあったり悩みの解決につながったりすることが期待されています。」
でも,それらを利用するには、いったいどうしたらいいのだろうか?そもそもがんになったことが初めてなので、戸惑いがありました。でも、そこにはアドバイスも書かれていたのです。
「周囲の方から勧められることがあるかもしれませんが、無理に頑張らないで、自分自身の気持ちと相談して『一度話してみたい、聞いてみたい』という気持ちになれたら少しずつ繋がりを広げていくとよいと思います。」
家族や周りの人も耳を傾けてくれますが、経過が安定してきたり長くなると、何度も聞くのは疲れてしまうこともあります。
また、「もうだいぶ元気そうになったね」と言われ、本人も遠慮して話せなくなりがちです。
「人に相談すると迷惑をかける」「心配かけるから話せない」「つらい気持ちを話してもわかってもらえない」
そんな時は、同じ経験をした人たち・ピアサポーターがいる場所があります。頑張っている自分の気持ちを大切に自分自身と相談しながら、同じ仲間と一言でもいいから話してみませんか?
(ピアサポーター み)
利用者Nさんの作品です。