現在の日本国内における「日中間の歴史認識問題」について

         (年次や期間による分析および解説)

 

1,まず、はじめに、2年後に訪れる「戦後80年の節目」と4年後の

 「日中開戦90年」の違いについて分析してみたい。

 

① 1945年~2025年・・・戦後80年

② 1937年~2027年・・・日中開戦90年

 

上記の「①の戦後80年」と「②の日中開戦90年」では、歴史認識問題

としての難易度が全く違ってくる。

 同難易度が違う主な理由は、「①の戦後80年」は日本側の被害の側面が

中心であるのに対し、「②の日中開戦90年」は日本が中国に与えた加害の

側面が中心になるから。

 

 仮に、上記①のような「被害の側面中心の歴史認識問題」の難易度を

5段階評価で「1」とすると、②のように「戦争加害の側面を中心とする

歴史認識問題」の難易度は5段階評価の「5」になる。

 

5段階評価で難易度「1」→ ① 1945年~2025年・戦後80年

5段階評価で難易度「5」→ ② 1937年~2027年・日中開戦90年

 

2、日本側に求められるのは「過去の軍国主義の歴史と向き合う謙虚さ」

 

次に、歴史問題において、「日本が、やってはいけないこと(NG)。」を

挙げるとすれば、以下の2つが主なNG行為だろう。

① 日中戦争が侵略戦争であったことを否定するような言説の流布・拡散等、

 日本の過去の軍国主義を正当化する為の世論形成

② 南京大虐殺等の残虐行為が無かったかのような虚偽情報に基づく「南京

 大虐殺否定説等のネット拡散」を政府与党が容認すること

 

 

3、歴史認識問題についての経緯と背景

 

 最後に、「なぜ、今、日本側の歴史認識が問題視されるのか?」という

 疑問や質問は当然ある筈なので、これまでの経緯や背景を整理したい。

 

① 戦後、日本は、冷戦の影響で「過去の軍国主義と侵略戦争の加害国」と

 して(中国との関係で)歴史と向き合う機会が少なかった。

② 戦後の日本は高度経済成長によって、「世界第2位の経済大国」として、

 アジア経済に対しては大きな影響力を持つようになったので、他国の反日

 感情を恐れる必要が無く、過去の戦争加害の事実を認めなくても、日本が

 困ることも殆どなかった。

③ しかし、現在、中国は日本の最大の貿易相手国となり、日本が歴史認識

 問題で「過去の軍国主義や中国への侵略戦争の事実を認めない態度」を

 採ることが得策とは言い難い状況が生まれてきている。

                                  以上