玉音放送に感情移入して錯覚する現代極右思想

 

 明日、8月15日は終戦の日だが、終戦の日を前に、多少耳の痛いことも
 書かないといけない。


 右派系ネットユーザーらの投稿を見ていて、一部の右派系市民の間で、玉音放送の

影響を受けて極端な暗示にかかっているらしい傾向があることに気付いた。

 それは、終戦の日によく聴く玉音放送の一節の「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び・・・」

という昭和天皇のメッセージを持ち出して、それがあたかも自分に対して語りかけられた

メッセージであるかのように錯覚した右派系市民が結構いるようなのである。

 なるほど、ポツダム宣言受諾による敗戦を昭和天皇が国民に伝えた当時には、本土

決戦の強行を主張する強硬派が日本の軍部には相当数存在したようだ。
 昭和天皇の玉音放送のメッセージは、そんな血気にはやる強硬派をなだめる意味合い

もあったと解釈するのが妥当であろう。

 しかしながら、「耐え難きを耐え~」を含むメッセージは、

平和の恩恵を受けている我々の世代に対して発せら

れたメッセージではない。

 今、一部の極右思想の持ち主達が「耐え難きを耐えw」などと被害妄想を膨らませて、

玉音放送の一節をヘイトスピーチの根拠にしようとして色々と主張しているようだが、

彼らは昭和天皇から「耐え難きを耐え~」 と呼びかけられた当事者でもない。
 (ネトウヨを含めて)彼ら極右勢力は一様に歴史の一コマだけを自分に都合よく解釈し、

歴史事実を歪曲するのが趣味の歴史修正主義者でしかない。

 このように、玉音放送が、あたかも自分に対して語られたかのように錯覚 している

だけの右派系市民らによる被害妄想とヘイトスピーチを伴う差別主義的な排外主義や、

歴史修正主義の拡散には注意が必要だろう。