~ 歴史認識問題・右傾化に対する世論喚起の必要性と展望 ~ 


(問題の概要)
 中国・韓国国民と日本国民の間の歴史認識の乖離は日々進んでいて、歴史認識

問題の深刻化が互いの国民感情悪化の大きな要因の一つになっている。
 また、歴史認識乖離の問題は、日本の与党政治家や自称愛国者らの言動

を観ても明らかだろう。


(具体的な論点)
 戦争の惨禍を防ぐのに必要な平和主義や国民的な歴史認識醸成のためには、

日本人が過去の軍国主義の歴史と向き合う必要があるが、残念ながら日本の

教育では「なぜ軍国主義・ファシズムが駄目なのか?」という民主主義的価値観に

基づいた教え方はされていないので、現実に「戦前回帰を批難する共謀罪や教育勅語

の議論」が起きても、多くの日本人が実感を持って対応することができない。

 この点は、今の極右政権への国民・メディアの対応力が脆弱なことの原因でもある。

 

(世論喚起の機会としての有効性)
 奇しくも、今年は日中戦争が始まった昭和12年(1937年)から80周年の節目の年
でもあるので、私自身も、できるだけ昭和期の軍国主義と「現在の右傾化」に対する

論評をブログ記事にしていきたいと考えているところだ。


(具体的な検証の視点と問題点)
 過去の日中戦争開戦を中心とした日本の戦争では、国内世論の右傾化により、なし

崩し的に戦争にのめり込んで行った昭和初期の歴史検証は必須だが、多くの日本人

には戦争の歴史の背景や政治的な評価を下すのに必要な知識を習得するための

時間は無いのが現状のようだ。
 インターネットの普及で「まとめサイト」なども便利だが、まとめ~は他人が下した論評の
短縮版に過ぎないので、「では、あなたはこの問題をどう考えるか?」というニーズが発生

した場合には「簡略化されただけの表面的なまとめ知識」では対応できない。
 しかし、日常生活に追われる現代人には「日本の歴史認識問題を深く考えるだけの

十分な時間」が与えられていないのが実情だろう。

誰でも空いた時間があれば歴史検証ができるようにするためには、一般の人が手を

伸ばせば届く場所に歴史認識問題の資料が豊富に用意されている状態をキープし

続ける必要がある。

 ヘイト本が本屋の店頭に並ぶ悪夢のような状態にサヨナラすべき時だろう。

 

(今後の見通しやメディアに求められる動き)
 そこで、メディアの皆さんにも、この際、昭和史の生き証人である作家の方々とのコラボ

の試みや会社や図書館の資料室に足を運んでいただいて、歴史検証の動きを活発化

させていただければ、と思う。
 歴史検証は、日本のジャーナリズムが主導しないと思うように進まない。
 この問題は同時に、東アジアの平和と安定に必要な「互いの歴史認識乖離を防ぐ」ため

に日本側に求められる課題でもあるはずだ。
 世論喚起や歴史問題の説明・周知に多少時間がかかっても、日本人は一度立ち止まって、
この問題を腰を据えて考えるべき局面に来ている。
 そして、日本のメディアや日本国民が、これらの検証作業をしっかりやらないと、日本は

国際社会(特に東アジア諸国)からの信用を失うだろう。


(最後に)
 最後に、「歴史認識問題や右傾化への注意喚起」をはじめとする歴史検証は、国難

回避のためのプロジェクトとも言える筈です。
 報道各社をはじめとするメディア幹部の皆さんには、日本の歴史検証のための

予算措置を積極的に進めて頂いて、部下や中堅・若手ライターの皆さんが「日本の

歴史認識問題を解決するのに必要な調査・執筆活動」で力を発揮するための後押し

をしてくだされば幸いです。

                                                 以上