2025年の2級FP試験のCBT化に向けて対応すべくブログの内容を徐々に刷新しようと考えています。

名付けて「3級の勉強をしながら2級も取っちゃおう作戦」です。

 

3級をCBT受験した人のコメントを見ると、「過去問で見たこともない問題が出た」と書いている人が多かったのですが、おそらく2級で出題されるような論点が選択肢の中に差し込まれていたのだろうと思います。

そうなると3級の過去問ばかりやってきた人には「何じゃこりゃー!」となるわけです。

当然曖昧な知識しかないまま試験に臨めば難問に見えてしまうだろうし、当然不正解になってしまう。

 

例えば2024年5月の2級学科の試験ではこんな問題が出ました。

 

202452級学科問45建築基準法の規定

都市計画区域および準都市計画区域内における建築基準法の規定に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

 

1.敷地の前面道路の幅員が12m未満である建築物の容積率は、原則として、「都市計画で定められた容積率」と「前面道路の幅員に一定の数値を乗じて得たもの」とのいずれか高い方が上限となる。

 

2.建築基準法第42条第2項により道路境界線とみなされる線と道路との間の敷地部分(セットバック部分)は、建蔽率を算定する際の敷地面積に算入することはできないが、容積率を算定する際の敷地面積に算入することはできる。

 

3.建築物の地階でその天井が地盤面からの高さ1m以下にあるものの住宅の用途に供する部分の床面積は、原則として、当該建築物の住宅の用途に供する部分の床面積の合計の5分の1を限度として、建築物の容積率の算定の基礎となる延べ面積に算入されない。

 

4.共同住宅の共用の廊下または階段の用に供する部分の床面積は、原則として、建築物の容積率の算定の基礎となる延べ面積に算入されない。

正解は4なのですが、選択肢の3と4は完全にFP1級で出題される論点でした。

つまりFPの上位級の問題が下位級へ降りて出題されるというケースがこれから増えてくると予想されます。よってこういうケースに対応するためには、3級・2級を分けて勉強するのではなく、論点の全体像を把握しつつ、3級・2級を包括的に学習していこうという試みです。

 

3級なら3級の頻出問題の過去問だけをやっても合格できなくなるでしょうね。

これからは2級・3級を別々にやるのではなく3級受験者も2級までは必ず取得することを目標に設定した方がいいと思います。

 

CBT試験になれば受験時期は受験者が好きな時期に選択できます。

3級受験時当然合格をしてブランクを空けることなく2級受験する際に既に2級合格できるレベルまで3級学習時につけてしまおうという計画です。

つまり3級合格時にはある程度2級合格の目処が立っている状況を目指します。

そうすることで3級→2級の学習期間の短縮することができます。

 

3級と2級を分けて勉強すれば普通の人なら6ヵ月くらいはかかると思います。

3級合格から2級受験までのブランクが長いほど2級合格は難しくなります。

そこで3級学習時から2級も視野に入れた学習をすることで、上記のような上位級で出るような論点にも対応できるようにしたいと考えています。

各分野の論点も大幅に入れ替えまたは強化します。

3級のみの学習指導も残しますが、基本的には2級取得が基本となります。

 

もう3級の頻出論点だけをやれば合格するというやり方は通用しなくなります。

3級と2級ではハードルが違いすぎるので3級の知識が完璧でも2級合格は難しくなります。

特に3級で省エネ学習した人は2級は相当苦労すると思います。

たとえ合格しても実務では使えない資格のままで終わります。

使える資格にするためには包括的に学習する必要がありますから頑張ってください。