相続分野を初めて学習した時に感じたことは、覚えることが多くて大変だなと思った。
一方でほぼ税務に関する問題が多いので、相続にかかる税務さえ覚えてしまえば何とかなるとも思った。
タックス分野同様、相続税が安く済む制度から覚えていくといい。
例えば、遺産に係る基礎控除額や配偶者の相続税額の軽減など相続税をまけてくれる制度から覚えていくと勉強になる。
それと相続税法独特の遺贈や贈与、遺産分割などの専門用語も覚えていくと相続に関する一連の流れがぼんやりと見えてくる。
自分の家系に置き換えて勉強するといい。
もう1つ重要な論点は相続に関する民法を覚えるということだ。
相続に関するルールは民法に規定されている。
遺言の方法や遺産分割などのルールも民法の規定によって運用される。
3級ではさほど意識して覚える必要はないが、2級では「民法の規定」がよく問われるので抑えておいて欲しい。
民法の条文を読んで覚える必要はないと思うが、出題される民法の規定を過去問から絞って覚えていくといい。
2級では急に難しく感じると思うが、全て相続税法や民法の規定が基となっているので出る問題の範囲で構わないのでタックスアンサーなどで確認しておくといい。
相続税は他の税法と違って様々な特例があります。
どれも基本的には相続税をまけてくれる制度です。
相続税を納付するために多くの税金を支払わなくてはならないようだと誰も遺産を相続する人がいなくなります。
相続税が支払えない人が泣く泣くマイホームを手放さなければいけなくなるのでは本末転倒です。
相続税を安く済む数々の制度を覚えていくと相続に関する全体像が見えてきます。
自宅の相続、死亡保険金、預貯金、株式などケースごとに相続に関するルールを覚えていってください。
相続に関するルールは主に2つです。
法定相続分や遺産分割や遺言証書に関するルールは民法に定められており、実際の相続に関するテクニカルな実務は相続税法に定められています。
ここの2つを分けて勉強していってください。
ここをごちゃ混ぜに勉強すると頭の整理が追いつかなくなります。
相続分野は一度覚えてしまえば驚くほど問題が解けるようになります。
そうなれるよう頑張ってください。
こちらも参考にしてください。