今年から3級はCBT試験に完全移行し、2級も2025年からCBT試験に移行が予定されている。
既に出ているテキストも2024年の試験には対応しているが、新たな年度に対応するテキストは大体6月か7月には出揃う。
CBT試験に移行しても試験に出る論点はほとんど変わりないと思うが、問題の出し方や法改正された論点がどのような形でいつ出るかは本当に分からない。
年に1回のサンプル問題は公表されるが、それだけでは心許ない。
テキストも大事だが問題集の方が今後は重要になってくる。
10年分くらいの過去問が収められている問題集はないと思うが、5年分くらいの過去問集は出ている。
過去問集で最も大事なのは解説が分かりやすく詳しいかどうかだ。
それと問題集に簡単な論点の解説がついているものは中途半端なものが多いので、テキストで勉強した方がいいと思う。
よくセレクトした過去問集があるが、あくまでも出版社の恣意的なセレクトもあるだろうから、偏った知識が身に付かないよう過去問が年別に全部掲載されているものを選んだほうが無難だ。
単純な○×問題や1問1答のような過去問集は解説も詳しくないと思うので、なるべく買わない方がいいだろう。
2024年5月までに3級・2級まで取ってしまうか、来年の1月に標準を合わせてCBT試験にも対応したテキストや問題集が出揃うまで待つか、今年はその判断が難しい。
とにかく2024年の試験はちょうどその端境期なので受験生は悩みも多いと思う。
テキストや問題集も決して安くないので無駄な出費はしないのが一番いい。
特に問題集はテキストより高いものが多いので慎重に選んで欲しい。
テキストと同じ系統の問題集もいいが、とにかく解説が詳しくない問題集だけは買わないようにしよう。
これで試験内容や出題傾向もガラッと変われば、もう受験者は大混乱に陥る。
単なる試験団体の養分になってしまう。
そうならないことを祈るのみだ。