2FP試験強化論点・保険業法・保険法

 

202412級学科問11

保険法

保険法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.保険金受取人の変更は、遺言によってもすることができる。

2.死亡保険契約の保険契約者または保険金受取人が、死亡保険金を受け取ることを目的として被保険者を故意に死亡させ、または死亡させようとした場合、保険会社は当該保険契約を解除することができる。

3.死亡保険契約において、保険契約者と被保険者が離婚し、被保険者が当該保険契約に係る同意をするに当たって基礎とした事情が著しく変更した場合、被保険者は保険契約者に対して当該保険契約を解除することを請求することができる。

4.生命保険契約の締結に際し、保険契約者または被保険者になる者は、保険会社から告知を求められた事項以外の保険事故の発生の可能性に関する重要な事項について、自発的に判断して事実の告知をしなければならない。

解説

1

生命保険の受取人は、保険契約者と保険会社の合意によって変更できるほか、遺言によって変更することも認められています。

2

保険金詐欺や保険金殺人などの犯罪が行われた場合、保険会社は当該保険契約を解除することができます。

3

死亡保険契約において、離婚など保険契約者と被保険者との間の親族関係の終了その他の事情により、被保険者が第三十八条の同意をするに当たって基礎とした事情が著しく変更した場合は、被保険者は保険契約者に対して当該保険契約を解除することを請求することができます。

4×

保険契約は現時点で想定されるリスクに対する契約なので、保険契約者が非保険者に提示した告知事項以外の事項について告知することまでは求めていません。

【正解】4

 

201852級学科問11

保険法

保険法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.保険法では、保険金等の支払時期に関する規定が設けられており、同法の施行日後に締結された保険契約に限って適用される。

2.保険法では、告知義務に関して、同法の規定よりも保険契約者、被保険者にとって不利な内容である約款の定めは、適用除外となる一部の保険契約を除き、無効となる旨が定められている。

3.保険法は、保険契約と同等の内容を有する共済契約についても適用対象となる。

4.保険契約者と被保険者が異なる死亡保険契約は、その加入に当たって、被保険者の同意が必要である。

解説

1×

保険金等の支払時期に関する規定では、平成223月までに結んだ保険契約にも適用されます。

2

その通り。

第七条 第四条の規定に反する特約で保険契約者又は被保険者に不利なもの及び第五条第二項の規定に反する特約で保険契約者に不利なものは、無効とする。

3

その通り。

一 保険契約 保険契約、共済契約その他いかなる名称であるかを問わず、当事者の一方が一定の事由が生じたことを条件として財産上の給付(生命保険契約及び傷害疾病定額保険契約にあっては、金銭の支払に限る。以下「保険給付」という。)を行うことを約し、相手方がこれに対して当該一定の事由の発生の可能性に応じたものとして保険料(共済掛金を含む。以下同じ。)を支払うことを約する契約をいう。

4

その通り。

【正解】1

 

201792級学科問11

保険法

生命保険契約に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.生命保険契約は、保険契約者と保険会社との合意により契約が成立する諾成契約である。

2.保険法では、生命保険契約を、保険契約のうち保険者が人の生存または死亡に関し一定の保険給付を行うことを約するもの(傷害疾病定額保険契約に該当するものを除く)としている。

3.保険法では、生命保険契約の当事者以外の者を被保険者とする死亡保険契約は、当該被保険者の同意がなくても、その効力を生じるとしている。

4.保険会社では、保険種類ごとに契約の内容を一定にした生命保険約款を作成し、内閣総理大臣の認可を受けて、多数の保険契約者が公平な条件で契約できるようにしている。

解説

1

諾成(だくせい)契約とは、双方の合意によって成立する契約です。よって保険契約は保険契約者と保険会社との合意が必要になります。

2

(定義)一部抜粋

第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

八 生命保険契約 保険契約のうち、保険者が人の生存又は死亡に関し一定の保険給付を行うことを約するもの(傷害疾病定額保険契約に該当するものを除く。)をいう。

3×

保険契約者と被保険者が違う場合は、被保険者の同意が必要になります。自分の知らぬ間に勝手に保険を掛けられて不正に保険金を詐取する等を防止するためにこのような規定が設けられています。

4

生命保険会社では、あらかじめ一定の契約条件や内容を定めた保険種類ごとの約款を作成して、多数の保険契約者が公平な条件で契約できるようにしています。

約款の作成にあたり、内閣総理大臣の認可を受ける必要があり、変更についても届け出をする必要があります。

【正解】3

 

201752級学科問11

保険業法

保険業法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.保険募集人は、顧客と保険契約を締結する際、原則として、契約概要等の重要事項に加え、保険金の支払条件など顧客が保険加入の判断の参考となる情報の提供を行わなければならない。

2.保険募集人は、顧客と保険契約を締結する際、原則として、顧客の意向を把握し、意向に沿う保険契約を提案し、顧客の意向と当該保険契約の内容が合致していることを顧客が確認する機会の提供を行わなければならない。

3.保険募集人は、顧客と保険契約を締結する際、原則として、契約者または被保険者の要請に応じて、保険料の割引や割戻しを行わなければならない。

4.複数の保険会社の保険商品を販売する代理店(乗合代理店)は、顧客に対し、取扱商品の中から特定の保険会社の商品を推奨販売する場合、原則として、推奨した商品をどのように選別したのか、その理由についても説明しなければならない。

解説

1

保険契約の内容その他保険契約者等に参考となるべき情報の提供を行わなければならない。

2

保険契約の締結、保険募集又は自らが締結した若しくは保険募集を行った団体保険に係る保険契約に加入することを勧誘する行為その他の当該保険契約に加入させるための行為に関し、顧客の意向を把握し、これに沿った保険契約の締結等(保険契約の締結又は保険契約への加入をいう。以下この条において同じ。)の提案、当該保険契約の内容の説明及び保険契約の締結等に際しての顧客の意向と当該保険契約の内容が合致していることを顧客が確認する機会の提供を行わなければならない。

3×

五  保険契約者又は被保険者に対して、保険料の割引、割戻しその他特別の利益の提供を約し、又は提供する行為

4

保険の代理店には複数の保険会社の商品を扱う乗合保険代理店があります。

複数以上の商品を提示する場合、顧客の意向に沿った比較可能な同種の保険契約の概要及び当該提案の理由の説明を行うことが求められます。

【正解】3