2FP試験強化論点・年金の併給調整

 

201992級学科問7

年金の併給調整

公的年金の併給調整等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.障害基礎年金と老齢厚生年金の受給権を有している者は、65歳以降、障害基礎年金と老齢厚生年金を同時に受給することができる。

2.遺族厚生年金と老齢厚生年金の受給権を有している者は、65歳以降、その者の選択によりいずれか一方の年金が支給され、他方の年金は支給停止となる。

3.障害基礎年金と遺族厚生年金の受給権を有している者は、65歳以降、障害基礎年金と遺族厚生年金を同時に受給することができる。

4.同一の事由により、障害厚生年金と労働者災害補償保険法に基づく障害補償年金が支給される場合、障害厚生年金は全額支給され、障害補償年金は所定の調整率により減額される。

解説

1
障害基礎年金と老齢厚生年金の受給権を有している者は、65歳以降、障害基礎年金と老齢厚生年金を同時に受給することができます。

2×
65歳以上で遺族厚生年金と老齢厚生年金を受ける権利がある人は、老齢厚生年金は全額支給となり、遺族厚生年金は老齢厚生年金に相当する額の支給が停止となります。

3
障害基礎と老齢厚生または遺族厚生は、65歳以降併給されます。
障害基礎年金の場合、65歳以降であればどの年金でも併給されます。

4
障害厚生年金と障害補償年金を受け取る場合、障害補償年金の額は減額され支給されることになっています。しかし、障害厚生年金はそのまま全額支給されることになります。

【正解】2

 

201712級学科問7

年金の併給調整

公的年金の併給調整等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1.障害基礎年金の受給権者が65歳以降に老齢厚生年金の受給権を取得した場合、障害基礎年金と老齢厚生年金は併給される。

2.遺族厚生年金の受給権者が65歳以降に老齢基礎年金の受給権を取得した場合、その者の選択により、いずれか一方の年金が支給され、他方の年金は支給停止となる。

3.遺族厚生年金の受給権者が雇用保険の基本手当の支給を受けている間、遺族厚生年金は支給停止となる。

4.同一の事由により障害厚生年金と労働者災害補償保険の障害補償年金が支給される場合、障害厚生年金は、所定の調整率により減額されて支給される。

解説

1
障害基礎年金の受給権者が65歳以降に老齢厚生年金の受給権を取得した場合は、障害基礎年金と老齢厚生年金は併給されます。

2×
遺族厚生年金の受給権者が65歳以降に老齢基礎年金の受給権を取得した場合は、
併給されます。

3×
雇用保険の基本手当が支給された場合の年金との併給

 

 4×
障害厚生年金と障害補償年金を受け取る場合、障害補償年金の額は減額され支給されることになっています。しかし、障害厚生年金はそのまま全額支給されることになります。

【正解】1

 

201592級学科問7

年金の併給調整

公的年金の併給調整に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.遺族厚生年金を受給している者が、65歳以降に老齢基礎年金の受給権を取得した場合、遺族厚生年金と老齢基礎年金は併給される。

2.障害基礎年金を受給している者が、65歳以降に老齢厚生年金の受給権を取得した場合、障害基礎年金と老齢厚生年金は併給される。

3.障害基礎年金を受給している者が、65歳以降に遺族厚生年金の受給権を取得した場合、障害基礎年金と遺族厚生年金は併給される。

4.障害厚生年金を受給している者が、65歳以降に老齢基礎年金の受給権を取得した場合、障害厚生年金と老齢基礎年金は併給される。

解説

1
2
3
4×

※覚え方
①同一支給事由は仲間なので併給可
老齢基礎+老齢厚生
障害基礎+障害厚生
遺族基礎+遺族厚生
②障害基礎は65歳以上であればどれが来ても併給可
65歳以降併給可

障害基礎+老齢厚生
障害基礎+遺族厚生
老齢基礎+遺族厚生・・・ここだけ覚えればOK

【正解】4

 

201412級学科問7

年金の併給調整

公的年金の併給調整に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.老齢基礎年金の受給権者が65歳以降に遺族厚生年金の受給権を取得した場合、老齢基礎年金と遺族厚生年金は併給される。

2.遺族厚生年金の受給権者が特別支給の老齢厚生年金の受給権を取得した場合、その者は65歳に達するまではいずれか一方の年金を選択して受給することになる。

3.特別支給の老齢厚生年金および繰上げ支給の老齢基礎年金を受給している者が雇用保険の基本手当を受給する場合、特別支給の老齢厚生年金および繰上げ支給の老齢基礎年金はいずれも支給停止となる。

4.厚生年金保険の被保険者が特別支給の老齢厚生年金と雇用保険の高年齢雇用継続給付を受給する場合、特別支給の老齢厚生年金は、在職老齢年金の仕組みによる支給調整に加え、高年齢雇用継続給付との調整も行われる。

解説

1
その通り。

2
その通り。

3×
特別支給の老齢厚生年金および繰上げ支給の老齢基礎年金を受給している者が雇用保険の基本手当を受給する場合、特別支給の老齢厚生年金は支給停止になります。老齢基礎年金・65歳以上に支給される老齢厚生年金については、雇用保険の基本手当と併給されます。

4
在職老齢年金では、厚生年金保険の被保険者に支給される特別支給の老齢厚生年金は、当該被保険者の総報酬月額相当額と基本月額との合計額が28万円を超える場合、在職老齢年金の仕組みにより年金額の全部または一部が支給停止になります。

【正解】3