受験者からよく聞かれる質問が「過去問は何周すればいいですか?」だ。

 

3年分くらいを3回くらいやったところで意味がないのが分かっていない受験生が多い。

おそらくその分量では試験本番で初見の問題に出くわす確率はかなり高くなる。

決して無駄とは言わないが、最低でも5年分くらいは遡って過去問はやって欲しい。

少なくても出題傾向を把握して問題を解くというテクニックは、どれだけ過去問やその他の問題を解いたかにかかってくる。

よって過去問のサンプル数が少ないといつまで経っても正解率が上がってこない。

 

それと過去問をやって出題傾向を把握して解くのはあまりお勧めはしない。

試験に合格するだけが目的ならそれでもいいが、ほとんど実務では役立たないだろう。

結局覚えた知識は何も残っていないか、試験合格後はスッパリ忘れてしまっていると思う。

FPとして活動したいのなら試験取得後をイメージしながら学習することをお勧めする。

FPに限らずどんな資格でも取得後の学習は最も重要だ。

仮に過去問を3周して合格したとしても、使えない資格では意味がない。

 

医師免許を取得してその後勉強も何もしない医者に診てもらいたいと思いますか?

薬の処方1つ取っても、日々進歩している薬事情報を知ることなく処方されたら怖いですよね。

 

FP資格=使えない資格と言われないためにも、有資格者が取得後の研鑽を積んで価値ある資格としてアピールしない限りいつまで経ってもFPの社会的認知度は上がらない。

俺は「過去問は3周もすれば合格するよ」なんてことは絶対に言わない。

そんな無責任なことを言う資格はないと思っているし、第一そんなことを言って不合格になっても責任が取れないからね。

 

過去問やるならどんな問題が来てもコンスタントに8割以上正解できるまでやろうよ。

その目標が達成できるまで何周でもやらないとダメだと思う。

たった3年分くらいの過去問をチョロっとやって合格しようなんて都合が良すぎると思いませんか?

そういう人が何回も不合格になっている現実を知ってください。