3級の試験ではほぼ問われる知識は数字だ。
数字が合っているか間違っているかを問う問題がほとんどだ。
例えば、遺族厚生年金の額は、報酬比例部分の3/4相当額というようにこの数字が正解かどうかを問う問題が出される。
3級ではこの数字を覚えていればほとんどの問題が解ける。
数字の覚え方でまず考えるのは暗記だ。
最も合理的な方法かもしれないが、他の論点と混同しやすいので、各分野ごとにきちんと整理して覚えないと記憶が定着しない。また試験が終われば頭からすっかり抜けていることになる。
いざFPとして活動しようにも、ただ試験に合格するため詰め込んだ知識は全く役に立たない。
数字を覚えるには、「なぜそういう数字になるのか」こじ付けでもいいので理屈を自分なりにつけたほうがいい。
所詮数字はお役所の連中が「大体こんなもんでいいだろう」という値を勝手にルール化したものだから、その根拠はいい加減だ。
よってその数字を自分なりに何かと関連付けて覚えたほうが忘れにくい。
数字別の学習方法
1.日付(期間)
法改正も絡むので一番覚えにくいかもしれないが、最低○年間、期限等は覚えないと使い物にならない。
2.金額
これも法改正が絡むので試験日に合わせた最新の金額を覚える必要がある。
主に税特例ではこの金額が論点となる場合が多い。
3.割合
1/2とか1/3という割合は最もよく出題される。
パーセンテージと併せてこれは絶対覚えておくべきだ。
この数字が一番覚えやすいし暗記がしやすいと思う。
問答無用で覚えよう。
4.税率
細かい税率を全て覚えることは無理だし試験にはそんなに出ない。
過去問で一番出るのが不動産税制での税率だ。
不動産取得税や登録免許税などは課税標準と軽減税率くらいは覚えておかないといけない。
都市計画税や固定資産税の課税標準や免税点もたまに出るので覚えておくといい。
5.平米等
ほとんどの不動産での特例では床面積などの制限が要件として設けられている。
これを覚えるのが一番苦労すると思う。
住宅ローンや固定資産税の軽減特例など試験によく出る部分から抑えてください。
6.年金等で出る数字
年金額・期間・割合・年齢とどれも重要です。
覚え方はばらばらで覚えないこと。
この論点は自分で一番分かりやすいようにまとめておくと便利だ。
7.年齢
これも税務や年金や健康保険関係でよく問われる数字です。
(1)税務の場合
20歳・30歳・50歳・60歳のどれかです。
(2)年金の場合
18歳・20歳・40歳・55歳・60歳・65歳・70歳・75歳などが出ます。
18歳・20歳は、年金を払う人の論点
40歳・55歳・60歳・65歳・70歳・75歳は年金をもらう人の論点としてそれぞれ問われます。
(3)健康保険関係
これがやや難しい。
ここは暗記シートを活用して要領よくまとめる必要がある。
初めは暗記シートを見ながら過去問を解いていこう。
他にもたくさんの数字が出るが、イレギュラーなものは意外と印象に残りやすいのであまり気にすることはないと思う。
できれば数字をきちんと覚えるのがベストだが、問題の数字が合っているか間違いなのか判断ができるくらいで何とかなる。まずはここをクリアしてください。