2FP試験論点整理 オプション取引

 

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1.オプションの取引形態

上場オプション

取引が定型化されており、決済の安全性や流動性が高い。

取引所を通じて行われるため相手の信用力を心配することはないが、証拠金制度があり取引の管理や手続きが煩雑になる。

店頭オプション

銀行間や銀行と顧客の間で取引を行う市場で、取引条件等も自由に決められ、証拠金も必要ないなど柔軟性がある反面、取引相手の信用力の問題もあるので、決済の安全性や流動性は低い。

2.外国為替証拠金取引(FX取引)

外国為替証拠金取引では、証拠金にあらかじめ決められた倍率を掛けた金額まで売買できるが、倍率の上限は各取扱業者が決めることはできません。

業者等に対して、個人顧客を相手方とするFX取引において、取引の額(想定元本)の4%以上(施行(平成2281日)後1年間は2%)の証拠金の預託を受けず当該顧客にFX取引を行わせることを禁止しました。平成2281日から1年間はレバレッジの上限は50倍、平成2381日以降は上限が25倍となりました。

3.デュアル・カレンシー債

払い込みや利払いや償還を異なる通貨で行う債券を言います。払い込みと利払いは円で行い、償還は外貨で行います。

4. リバース・デュアル・カレンシー債

払い込みと償還は円で行い、利払いは外貨で行います。

5. 通貨スワップ

異なる通貨間で一定期間、キャッシュフローを交換する取引。

元本を交換します。

6.金利スワップ

同じ通貨で異なる金利を交換します。

金利を交換し、元本を交換しません。

代表的な金利スワップとして変動金利と固定金利を交換するものがあります。

金利は時の経過とともに変動します。今後の金利を上昇と予想する人、下落と予想する人の間でお互いの適用金利を交換すれば、それぞれ予想した金利変動リスクに対応できることになります。

7. ヘッジ取引

ヘッジ取引は、売りと買いのポジションを同時に保有することにより、買いで損が出ても、売りで利益を確保するなどして、価格変動リスクを軽減する効果が期待できます。

買いヘッジ

将来の価格上昇リスク等を回避または軽減する

売りヘッジ

将来の価格下落リスク等を回避または軽減する

8. 裁定取引

裁定取引とは、価格変動において同一の性格を持つ2つの商品の間で割安な方を買い、割高な方を売ることにより、理論上リスクなしに収益を確定させる取引をいいます。アービトラージという取引で、同一価値の商品に生じた一時的な価格の歪みを狙う取引になります。

9. スペキュレーション取引

 売買行為を通じて、キャピタルゲインの取得を目的とした取引をいいます。 先物取引の場合は、先物価格の値上がりを予想して買いポジを取り、予想通り相場が上昇したら売り決済します。逆に先物価格の値下がりを予想して売りポジを取り予想通り相場が下落したら買い決済します。

 

過去問は通しでやるのではなく、必ず論点別に類似問題を解いてください。