FP試験頻出論点・債券・株式のリスク
●学習のポイント
債券・株式のリスクには下記のようなものがあります。
金融商品の販売では必ずリスクの説明が義務付けられています。
リスクの形態を学習してください。
3級・・簡単
2級・・かなり難しい
1. 3級での頻出論点
●信用リスク(デフォルトリスク)
債券の発行体が利息を払えなくなったり、償還を約束どおり履行できないリスク。
国が発行する国債が償還できないなどがその代表的な例です。
「国が発行する国債が償還できない」という状態は、国の経済が破綻したと認定されます。
●金利変動リスク
金利の変動によって債券価格が変動するリスクです。金利が上昇すれば債券価格は下落、金利が下落すれば債券価格は上昇します。長期の債券のほうが短期の債券より価格の変動が大きい。クーポンが低いほど価格変動が大きい。
金利が上昇すれば有利な金利を求めて資金がシフトするので債券は人気がなくなり価格が下落します。
逆に金利が下落すれば債券が人気となり価格が上昇します。
急激な金利の変動は短期債より長期債の方が影響を受けやすい理由は、金利変動による影響を受ける期間が長期債の方が長くなるからです。
●流動性リスク
売りたい時に希望の価格で売れないなど換金(売買)が容易にできない等のリスクです。市場規模が小さい、株式数や売買高が少ない銘柄などが挙げられます。不動産も流動性が低い資産ですので、短期的な投資には不向きです。
●途中償還リスク
債券では元本の一部もしくは全部が償還期限前に償還されることがあります。途中償還によって当初予定していた利回りと違うことがあります。
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3級過去問(最新年~2016年)
↑↑↑3級受験者はここまでで十分です。
↓↓↓2級受験予定の人はこちらもやれば安心です。
2.2級での頻出論点
2級での新たな論点整理はこちら
3級で学習する債券価格と金利の関係やリスク関係の論点は2級でも出題されます。
なぜ金利が上がると債券価格は下落するのかその関係性をしっかりと学習してください。
併せて債券の商品特徴が出るので難解ですが覚えてください。
●仕組債
仕組債は、スワップやオプションなどのデリバティブ(金融派生商品)を組み合わせた債券になります。
一般的に高利回りの商品が多いですが、信用リスク等の債券リスクのほか、あらかじめ定められた参照指標に基づき償還金額が決定される仕組債については、当該参照指標の変動により償還金額が変動することで、投資家が受け取る償還金に差損が生じるおそれがあります。
●転換社債型新株予約権付社債
転換社債型新株予約権付社債は、特定の価格(転換価額)で株式に転換することができる権利が付いた債券になります。
●他社株転換可能債(EB債)
他社株転換可能債(EB債)は、償還日までの株価変動によっては満期日に金銭(償還金)が支払われる代わりに当該債券の発行者とは異なる会社の株式(他社株)が交付されることもある債券です。
償還金か他社株式のどちらが交付されるかは償還日までの株価変動で決まり、投資家はその選択権がありません。
●デュアル・カレンシー債
デュアル・カレンシー=二重通貨建てという意味です。
購入代金の払込み・利払いを円建て、元本の償還はドル建てなどの組み合わせがあります。通常金利格差の大きい通貨の組み合わせで発行され、利払いは低金利の通貨、償還は高金利の通貨が一般的です。
また払い込みと償還が円で、利払いが外貨の組み合わせは、リバース・デュアルカレンシー債と呼ばれます。
デュアル・カレンシー債
払込み |
利払い |
償還 |
円建て |
円建て |
外貨建て |
リバース・デュアルカレンシー債
払込み |
利払い |
償還 |
円建て |
外貨建て |
円建て |
●サムライ債・ショーグン債
∟サムライ債
海外の発行体(国際機関、外国政府、民間企業など)が、日本の投資家を対象に、日本国内市場で募集・発行する円建て債券。
海外の発行体がサムライの国・日本で発行する債券ということからこう呼ばれており、正式名称を「円建て外債」といいます。
∟ショーグン債
海外の発行体(企業や政府、国際機関など)が日本の投資家を対象に発行する外貨建て債券。
「ショーグンボンド」や「東京外貨建て外債」とも呼ばれる。
元本の払い込み、利払い、償還ともに外貨建てで行われるため、為替変動の影響を受ける。
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できればこちらの問題もやっておくと完璧です。
3.法改正情報
4.その他
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