FP試験速攻講座・教育資金準備(学習時間20)

 

日本政策金融公庫の教育一般貸付では、融資上限額と資金使途の2つの論点が圧倒的に出題されます。

日本学生支援機構の奨学金では、第一種・第二種奨学金の違いが出ます。

2級ではもう少し細かい論点が出る可能性があります。

 

3級・・・普通

2級・・・3級の知識でほぼ解けます

 

過去問は通しでやるのではなく、必ず論点別に類似問題を解いてください。

 

ライフ分野     

 

教育資金の準備

法令確認 2024/4/1

 

教育資金の借り入れは日本政策金融公庫の教育一般貸付と日本学生支援機構の奨学金制度の2つがあります。併用も可能です。
赤字の部分は暗記事項です。

 

日本政策金融公庫の教育一般貸付

1.対象となる教育施設

大学、大学院(法科大学院など専門職大学院を含む)、短期大学
専修学校、各種学校(予備校、デザイン学校など)
高等学校、高等専門学校、特別支援学校の高等部
外国の高等学校、短期大学、大学、大学院、語学学校など
その他職業能力開発校などの教育施設

2.融資上限額 

子供1人につき350万円または450万円以内
海外留学資金(一定の条件付き)の場合は最高450万円
※法改正情報
2020年(令和2年)4月~
教育一般貸付で上限450万円の範囲拡大
以前は海外留学のみが対象でしたが、①自宅外通学、②修業年限5年以上の大学(昼間部)、③大学院に該当する人の上限も450万円になりました。

融資金利

1.68%の固定金利
母子家庭、父子家庭、交通遺児家庭、世帯年収ごとに金利・返済期間・保証料が優遇されます。

返済期間・返済方法

18年以内(誰でも最長18年に変更)
毎月の返済額が一定(元利均等返済)

世帯年収制限

世帯に応じて年収制限がある

資金使途

学校納付金
(入学金、授業料、施設設備費など)
受験にかかった費用
(受験料、受験時の交通費・宿泊費など)
在学のため必要となる住居費用
(アパート・マンションの敷金・家賃など)
教科書代、教材費、パソコン購入費、通学費用、修学旅行費用、学生の国民年金保険料など

資金使途は幅広いので入学金や授業料だけでなく様々な費用が対象になります。

日本学生支援機構の奨学金制度

(1)「貸与型」奨学金

3級では第一種奨学金と第二種奨学金の違いを覚えればOKです。

第一種奨学金

無利子で貸出し。
在学中・卒業後ともに無利息

第二種奨学金

有利子で貸出しするが、在学中は無利息。
(年利3%を上限とする利息付)

入学時特別増額

第一種奨学金(無利息)または第二種奨学金(利息付)に加えて、入学した月の分の奨学金の月額に一時金として増額して貸与する利息付の奨学金

(2)「給付型」奨学金

経済的理由で進学を断念せざるを得ない人のために、20204月に進学する学生から、給付型の奨学金の制度があります。
貸与型と異なる点は、原則として返還義務のない奨学金を支給することにより進学等を支援するものです。
ただし、進学後の学業成績などが基準を下回る場合、奨学金の支給を打ち切ることがあります。さらに、やむを得ない理由がなく学業成績が著しく不振の場合、学校から退学などの処分を受けた場合は、返還が必要になることがあります。

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