こんにちは。
小児科・救急科専門医で、二人の子どもを育てるパパ小児科医です。

外来では、「子どもが風邪をひいた後に目が赤いんです」「目やにがすごくて心配です」というご相談をよくいただきます。

たしかに、お子さんの目が充血していたり、目やにが多いとびっくりしますよね。でも、多くの場合は過度に心配しなくて大丈夫です。

今回は、

  • 目の充血を引き起こす感染症

  • 子ども特有の鼻涙管の構造

  • 充血や目やにの対応方法
    についてわかりやすく解説します!


🦠目が赤くなる感染症にはどんなものがある?

「充血」や「目やに」は、風邪だけでなく、特定のウイルスや細菌による感染症で見られることがあります。代表的なものを以下にまとめました:

病名 主な原因 その他の症状
流行性角結膜炎(はやり目) アデノウイルス 強い充血、大量の目やに、目の痛み、耳の前のリンパ節が腫れる、発熱
咽頭結膜熱(プール熱) アデノウイルス 目の充血、咽頭痛、高熱(38〜39℃以上)、全身倦怠感、喉の赤み
溶連菌感染症 A群溶血性レンサ球菌 発熱、喉の痛み、発疹、舌の苺状変化、目の軽い充血が出ることも
風邪(ウイルス性上気道炎) ライノウイルス・RSなど 鼻水、咳、微熱に伴って目やに・軽い充血が出ることがある
中耳炎に伴う結膜炎 細菌感染(肺炎球菌など) 耳の痛み、発熱、ぐずり、目の充血や目やにが片目に多く出る場合も
 

👆目の症状だけでなく、「熱・咽頭痛・発疹」など他の症状があるかが診断のポイントになります。


👃なぜ子どもは「風邪+目やに」が多いの?

子どもは、大人と比べて「鼻涙管(びるいかん)」という構造がまだ未熟です。
鼻涙管とは、目から鼻へ涙を流す「涙の通り道」です。

👶乳幼児の特徴

  • 鼻涙管が細くて詰まりやすい

  • 鼻がつまると、涙や目やにが目にたまりやすくなる

そのため、風邪で鼻水が多くなると、目に症状が出やすいのです。特に片目だけ目やにが多い時などは、「鼻づまり+鼻涙管の詰まり」が原因かもしれません。


💡充血・目やにが出たときの対応は?

🔹まずは清潔第一

  • ぬるま湯で濡らした清潔なガーゼやコットンでやさしく拭いてください

  • 拭くときは目頭から目尻へ(逆はNG)

  • 両目とも症状があっても、目ごとにガーゼは変えるようにしましょう(感染が広がるのを防ぐため)

🔹無理に目薬をささない

  • 市販の目薬を自己判断で使うのは避けましょう

  • アデノウイルスや細菌性結膜炎など、原因によって適切な治療が異なります

🔹目だけでなく熱や喉の痛みなどがある場合は受診を

  • はやり目やプール熱のような感染症は、登園・登校停止の対象になることも

  • 溶連菌感染症などは抗生物質治療が必要な場合もあります


🌈 まとめ:落ち着いて対応を

目が赤くなったり目やにが多いと、不安になりますよね。
でも、多くは風邪に伴う一時的な症状で、しっかりケアすれば数日で落ち着くことがほとんどです。

ただし、以下のような場合は、早めに小児科を受診してください

  • 目の充血が強い・長引く

  • 目の痛みや光をまぶしがる

  • 目やにが黄色〜緑色で大量に出る

  • 発熱や喉の痛みなど他の症状もある

「この症状、大丈夫かな?」と思ったときに、このブログが少しでも役立てばうれしいです。