― 充血とプールの関係、小児科医がわかりやすく解説 ―

こんにちは、小児科・救急科専門医で二児のパパです。

前回の記事では、風邪とともに見られる「子どもの目の充血」についてご紹介しました。
6月になると、ご両親から「目が充血してるんですけど、プールは入って大丈夫ですか?」とご質問を受けます。
今回はその続きとして、これから始まるプール授業の季節に向けた注意点をまとめました!


🏊‍♂️そろそろプールの季節。よくある質問です

「目が赤いけど、プールに入ってもいいですか?」
「少し目やにがあるけど、元気だし大丈夫ですよね?」

このような質問を、毎年この時期になるとたくさんいただきます。
結論から言うと…

👇目が充血している時は、基本的にプールはお休みしましょう!

なぜか?その理由をわかりやすく解説します。

 

 


❗充血していると、なぜプールに入ってはいけないの?

目の充血は、ウイルスや細菌による「結膜炎」であることが多く、
その多くは
感染力が強い
です。

特に、

  • 流行性角結膜炎(はやり目)

  • 咽頭結膜熱(プール熱)

は、目やにや涙を介して、タオル・シャワー・プールの水などから他の子どもにうつってしまうことがあります。

つまり、

🦠 「充血=うつすかもしれない」という前提で考えるのが安全です。

見た目に軽い症状でも、他の子どもたちに広がるリスクを考え、医師の診断がつくまでプールは避けましょう

 

 


💧「プール熱」のときは?プールに入ってOK?

「プール熱」とは、正式には「咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)」といい、アデノウイルスが原因の感染症の一種です。

主な症状

  • 高熱(38〜39℃)

  • のどの痛み

  • 目の充血・目やに

  • 全身のだるさ

🧼プール熱は非常に感染力が強く、数日間は人にうつしやすい状態が続きます。

✅登園・登校の基準(日本小児科学会のガイドラインより):

解熱後2日以上経過し、かつ目の症状が改善していること

それまでは登園もプールもNGです。

 

 


🏖 プールに入っている間も脱水に注意!

また充血とは関係ありませんが、このような意見を聞いたことはありませんか?

「水の中にいるんだから、脱水なんて関係ないでしょ?」

実は、プール中でも脱水になります!

🔹その理由は?

  • 水に入っていると汗をかいても気づかない

  • 遊びや授業に夢中で、水分をとるタイミングを逃しやすい

  • 気温や湿度が高い日には、体温調節のために水分がどんどん失われる

🔹こんな症状に注意

  • ぐったりしている

  • 顔が赤い・ぼーっとしている

  • 頭が痛い・吐き気がある

👆こういった症状が出た場合はすぐに涼しい場所で休ませ、水分補給を
経口補水液やスポーツドリンク、麦茶がベストです。

OS-1は普通の味だと、少し塩気が強く苦手なお子さんもいらっしゃいます。
このりんご味は飲みやすい、と定評です!

 


📝まとめ:プールOKの目安は?

状況 プールはOK? 備考
目の充血のみで元気         ❌基本NG 医師の判断が必要
プール熱と診断された ❌NG 解熱+目の症状改善後2日経過までは禁止
目の症状なし、風邪のみ ⭕(軽症なら可)    熱がなく、全身状態が良ければ
活動中に疲れ気味・ぼーっとする ❌休ませて 脱水のサインかも

 

 


 

 

📣さいごに

これからの季節、子どもたちはプールを楽しみにしています。
でも、「感染を広げない」「体調を崩さない」ためにも、目の症状にはしっかり注意してあげてください。

充血や目やにがある時は、焦らず、まずは小児科で相談を。
このブログが、保護者の皆さんの不安を少しでも和らげる助けになればうれしいです。