― 小児科医が伝える、熱中症の症状・予防・受診の目安 ―

こんにちは、小児科・救急科専門医で二児の父です。

まだ6月だというのに、すでに真夏のような暑さを感じる日が増えていますね。
実際に、外来では「頭が痛い」「気持ちが悪い」といった症状で来院されるお子さんが増えています。

それ、もしかすると熱中症のはじまりかもしれません。

今回は、毎年夏に増加する「熱中症」について、

  • 主な症状

  • 予防のポイント

  • 医療機関を受診すべき目安
    を、最新のガイドラインをもとにわかりやすく解説します。

 

🌡️熱中症ってどんな病気?

熱中症とは、暑さによって体温の調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもってしまう状態のことです。

特に子どもは、

  • 体温調節機能が未熟

  • 身体が小さく地面の照り返しの影響を受けやすい

  • のどの渇きに気づきにくい
    といった特徴から、熱中症になりやすいのです。

 

🚨熱中症の主な症状(日本救急医学会より)

以下のような症状がある場合は、熱中症の可能性ありと考えましょう

軽症(I度) 中等症(II度) 重症(III度)
顔のほてり、発汗、だるさ   頭痛、吐き気、嘔吐、ぐったり   意識がもうろう、けいれん、反応が鈍い
めまい、立ちくらみ 筋肉のけいれん(こむら返り)   まったく汗をかかない、高熱

 

 


✅熱中症を防ぐには?

🔹①こまめな水分補給

  • のどが渇く前に、定期的に水分をとる習慣をつけましょう

  • スポーツや外遊びのあとは、塩分も補えるドリンク(経口補水液や薄めたスポーツ飲料)がおすすめ

経口補水液はこちらのOS-1 りんご味だと子供も飲めると評判です。
うちの子供達も普通のOS-1は飲めませんが、これなら飲めると言って飲んでいます。

 

 

🔹②服装の工夫

  • 帽子をかぶる、通気性の良い服を選ぶ

  • 登園・登校時は暑さ指数(WBGT)に合わせた対策を

🔹③日陰や涼しい場所を活用

  • 特に11〜15時の外遊び・運動は要注意

  • 無理せず、「暑さを避ける」勇気も大事

🔹④暑さに「慣らす」ことも重要

  • 急に暑くなる時期は、徐々に身体を慣らす必要があります

 

🏥病院を受診する目安は?

「様子を見ても大丈夫か」「受診すべきか」の判断は難しいですよね。以下を参考にしてください。

症状 対応
顔が赤くて汗が多い、少しぐったりしている   涼しい場所で休憩+水分補給。改善するか様子を見る
頭痛・吐き気・嘔吐がある     医療機関での評価が必要
ぐったりして反応が悪い、意識がぼんやり   すぐに受診(救急車も考慮)
水分がとれない、1回も尿が出ていない   中等症以上の可能性 → 受診を推奨

🧑‍⚕️目安が不安なときは、迷わず小児科へご相談ください。

 

 


👨‍⚕️小児科医からのアドバイス

子どもは夢中になると暑さを忘れ、気づかないうちに脱水や熱中症になります。
「なんとなく元気がない」「ちょっと変だな」と感じたら、早めの対応が大切です。

また、家庭だけでなく保育園・学校・地域での連携も重要です。
この時期の「ちょっとした不調」にはぜひ目を向けてあげてくださいね。