7月5日〜7日にパシフィコ横浜であった第54回 日本小児循環器学会総会・学術集会に参加してきました。
今回は成人先天性心疾患患者さんの死因についての検討を行い、発表してきました。
小児科医として、担当患者さんが成人に達してくださると、ホントに嬉しい気持ちになります。
ですが、いまはそれでは不十分な時代になってきました。やはり成人に達しただけではなく、より長く、より充実して生活を送っていただくことを目標にしなければいけません。
今回の発表はそういったことについての私の持つ課題の一つを検討したものでした。残念ながら状態が悪い患者さんはいらっしゃいます。そういった方の死亡率が高いことは一般の方でも理解は容易でしょう。そのため重症度に応じて死亡率が順に上昇していくイメージだと思います。
しかし私たちの検討では調子がよい方の死亡率も高いのです。おそらく不整脈による突然死が含まれるからです。患者さん自身が全ての不整脈を自覚できればよいのですが、自覚できない不整脈がある場合は水面下で症状が進んでいることがあります。
今回の検討を通じて全国の小児循環器科医、成人先天性心疾患担当医とともに、調子がよくても注意しなければいけないのだ、と気持ちを引き締め、患者さん方にお伝えしていけたらと思います。そしてこのような活動こそが、私たちを信じて治療を受けていただき、残念ながら志なかばで命を落とした患者さんから後輩患者さんへのメッセージとなるとよいと思います。亡くなった方からいただいた大切な経験を自分ひとりの経験とするのではなく、全国の医師、全国の医師に担当してもらっている患者さんに届くとよいなと思います。