高校生が間違えがちな英語⑭ | 甥と英語と大学受験

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昨日の続きです。

 

『ニュースで学ぶ「現代英語」』を聞いていたら、前に次男に説明した英語の用法がでてきて気になったので、あとで公式サイトで英語のスクリプトを確認してみました。

 

 

このニュースです。

 

私が気になったのはorの使い方です。

 

orは「または、もしくは」や「さもなくば」の意味で、中学校で習うのではないかと思います。

 

でも、リーディングやリスニングでは、「すなわち、言い換えれば」という意味でもよく出てきます。

 

番組では特に説明はありませんでしたが、上のサイトの解説には以下の説明がありました。

 

or CODAのorは、「または」という意味ではなく、言いかえのorです。正式名称を述べたあとで、or CODA「つまり(別名、通称)CODA」と言い添えています。文字で書くときは、orの前にカンマ(,)を入れます。

 

皆さん、ご存じでした?

 

私は学生時代はこの「すなわち、言い換えれば」という用法に気づいていませんでした笑い泣き

 

英検を受けようと思って、本格的に英語の再学習を始めたときに気づきました。

 

■固有名詞の頭字語

このorは固有名詞の頭字語(最初のアルファベットをつなげた言葉)を表すときによくでてきます。

 

上のニュースでは、The Content Overseas Distribution Association, or CODAとなっていますよね。

 

つまり、The Content Overseas Distribution Association=CODAということです。

 

なので、orを「または」と理解してしまうと、The Content Overseas Distribution AssociationとCODAは別の機関として誤認識してしまうことになります。

 

このorの用法は、英検準1級にも出てくるんじゃないかと思って調べてみたら、リスニングでやはり登場していました。

2023年度 第3回リスニング原稿

上の原稿では、Automatic Identification System(船舶自動識別装置)のところでorが使われています。

 

こういう長い固有名詞は、リスニングで突然でてくると「何だろう!?」と思って、かなりぎょっとするんですよね不安

 

でも、そのあとで頭字語ができていたら、それ以降は基本的に頭字語でしか登場しないので、固有名詞は聞き取れなくても気にしなくてOKです。

 

実際、上の英検の原稿でも、2回目以降はAISとなっています。

■外来語や専門用語など難しい言葉の説明

あと、このorは、外国語や専門用語を簡潔な表現で説明するときにもよく使われています。

 

 

上の記事だと、このように紅麹の説明をしています。

 

“beni-koji,” or rice fermented with red yeast

 

 

上の辞書の例文では、astronomyの説明をしています。

 

He studies astronomy, or the science of stars.

 

なので、beni-kojiやastronomyの意味を知らなくて、orの後の意味さえとれていれば内容把握ができます。

 

言い換えのorは、orの前にカンマがあるという特徴があります。

 

長文を読んでいてよく分からない語彙に遭遇しても、ぎょっとすることはよくあると思います。

 

でも、慌てずに冷静に周辺を探すとヒントが実は隠れています。

 

カンマ+orはその一例です。

 

知っておくと読解の解像度が上がるかなと思いますニコニコ