『問いに答えて』
谷川俊太郎
悲しいときに悲しい詩は書けません
涙こらえるだけで精一杯
楽しいときに楽しい詩は書きません
他のことして遊んでいます
詩を書くときの心はおだやか
人里離れた山間のみずうみのよう
喜怒哀楽を湖底にしずめて
静かな波紋をひろげています
〈美〉にひそむ〈真善〉信じて
遠慮がちに言葉を置きます
あなたが読んで下されば
心が活字の群れを〈詩〉に変える



とても素晴らしい詩だと思います。
ほんとにそうだと思いました。



つり糸を
言葉の湖にたらしたら
ほんとに
欲しいときにだけ
釣れたがってくる
ウララカ
