大きく広げた腕の中
飛び込みあなたに包まれる
とたんに言葉を失い
預けた胸に
時間が止まってほしいと願う
あなたの好きと
わたしの好きは
どちらが大きい?
握り合う手のひら
伝わる思い
夜の闇
あなたの香りは
別れの時間を切なくさせる
とても大切な時間
あなたの中にいるわたしは欲張り…
今度いつ会える?
聞けない
聞かない
あやふやの約束が
もたらす期待
いつかお会いしてね
小さく言った。
あなたが返事をする。
香りと共に残る記憶と期待は
わたしに日々の輝きをもたらす
わたしの中の芯のようなもの
