数カ月ぶりに小説を読みました。
なんとなく選んだ本。
それが今の自分の心境にぴったり合っていて、本との出合いの不思議を感じます。
小説というより詩集のような本。
芥川賞を受賞した綿矢りささんの言葉選び、行間のとり方、うまい。
高校生のピュアだけど変わった恋愛の話。
大学受験シーズンの話なので、臨場感がある。
主人公の気持ちがわかるような、遠い昔の話で他人事のような、ふわふわした感覚になる。
芥川賞作家でも自分の中では合う合わないがあるけれど、綿矢さんの文章は響くものがあった。
☆☆☆☆
「ひらいて」
綿矢 りさ 著
新潮社
20120730